欧州競馬の最高峰・凱旋門賞(G1、芝2400m)が日本時間10月5日(日)23時5分、フランス・パリロンシャン競馬場で…

 欧州競馬の最高峰・凱旋門賞(G1、芝2400m)が日本時間10月5日(日)23時5分、フランス・パリロンシャン競馬場で発走を迎える。今年は日本から複数の馬が参戦。クロワデュノール、ビザンチンドリーム、アロヒアリイの3頭が、それぞれ異なる前哨戦を制して臨む充実の布陣だ。

 日本ダービー馬クロワデュノールは前走・プランスドランジュ賞で道悪を克服し、欧州初勝利。3か月半ぶりの実戦で仕上がり途上ながらも接戦を制した勝負根性が光った。叩き2戦目でのさらなる上積みも期待される。

 一方、ビザンチンドリームはフォワ賞で昨年の3、4着馬を完封。O.マーフィー騎手が手綱をほとんど動かさず差し切ったレース内容は圧巻だった。馬場さえ良ければ日本勢の中心を担う存在だ。

 アロヒアリイはギヨームドルナノ賞を逃げ切って重賞初制覇。小頭数・スローの恵まれた展開ながら、持続力に優れたタイプで距離延長もプラス材料となりそうだ。母父はこのレースで2度2着があるオルフェーヴル。好枠を引いてどのような立ち回りになるのか、ファンの期待も大きい。

 現地5日朝にフランスギャロが発表した馬場状態は、10段階で上から7番目の「トレスプル(重馬場)」。土曜の降雨の影響もありペネトロメーターの測定値は4.1で、前日の3.8よりも悪化した。2022年のドウデュースらが参戦時(3.9)を上回る重さで、今年もタフな馬場状態が予想される。現地関係者の間でも予想が難しく、波乱含みの一戦となりそうだ。

【凱旋門賞】昨年2着アヴァンチュールは仕上がりに不安なし…フェルラン師「ギュイヨンが勝利へ導いてくれる」

欧州勢は牝馬2強が軸、アヴァンチュール&ミニーホーク


2025年凱旋門賞@パリロンシャン競馬場

 上位人気を集めているのは昨年2着のアヴァンチュール(仏)。今年も安定感抜群の4戦3勝で、前哨戦ヴェルメイユ賞を完勝して臨む。一方、追加登録で挑むミニーホーク(愛)は英・愛・ヨークシャーの3冠オークスを無敗で制した3歳牝馬だが、馬場悪化でどこまで対応が出来るのかは未知数。能力は間違いないだけに非常に頭を悩ませる一頭になりそうだ。

 さらに、仏オークス馬ゲゾラ、前走ジャンロマネ賞勝ちのキジサナ、クロワデュノールと僅差だったダリズの3頭をそろえるグラファール厩舎勢も不気味。名門ファーブル厩舎からは仏ダービー2着のクアリフィカー、さらに実績豊富なカルパナなど伏兵も多く、例年以上に日本勢には厳しい顔ぶれが揃った。

 雨、重馬場、強豪牝馬――。条件は決して甘くないが、3頭はいずれも欧州での経験を積み、確かな成長を見せてきた。悲願の“日本馬初制覇”へ。ロンシャンの長い直線で、彼らがどこまで夢に手を伸ばせるかは大きな見どころとなる。

●馬券発売(いずれも日本時間)
*ネット馬券(即PAT・A-PAT)
・発走予定時刻2分前
・JRAダイレクト・プッシュホン投票では取扱いなし

*UMACA(競馬場・ウインズ等)
・10月5日(日)各事業所の発売開始時刻から営業終了時刻
・UMACAスマートでも発売実施
※詳細はJRA公式ホームページをご確認ください。

●TV&ラジオ生中継
*テレビ(インターネット配信含む)
・フジテレビ系列
「Mr.サンデー&すぽると!コラボSP」
放送日時:10月5日(日)21時56分から24時55分(予定)
※番組内にて凱旋門賞(G1)を生中継

・グリーンチャンネルおよびグリーンチャンネルWeb
「2025凱旋門賞中継」
放送日時:10月5日(日)22時00分から24時00分【無料放送】
*武豊騎手が特別ゲストで出演予定

*ラジオ
・ラジオNIKKEI第1
「2025凱旋門賞実況中継」
放送日時:10月5日(日)22時30分から23時30分

※放送予定等の詳細は各放送局のホームページにて