<令和7年度秋季山梨県大会:甲府工2×―1駿台甲府>◇23日◇準決勝◇山日YBS球場 伝統校・甲府工がサヨナラ勝ちで決勝…

<令和7年度秋季山梨県大会:甲府工2×―1駿台甲府>◇23日◇準決勝◇山日YBS球場

 伝統校・甲府工がサヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。エース右腕・山下 直太郎投手(2年)が150球の熱投で7年ぶりの関東大会切符を手にした。

「1」の気迫が劇的勝利を手繰り寄せた。序盤から130キロ中盤の真っすぐを軸に抑えていくと、2巡目以降は左バッターの外から入るスライダー、110キロ台のカーブを織り交ぜ、駿台甲府打線にチャンスを与えなかった。

 5回には代打・和田 理煌選手(1年)に同点打を許したものの、その後は真っすぐの威力も衰えることなく三振を量産。相手投手陣も継投でしのぎ、投げ合いが続いたが「後半につれて緊迫した場面もあり、気持ちを出して投げた」と走者を抑えるたびに雄叫びを上げ、流れを渡さなかった。

 この日最大のピンチとなった8回の1死一、二塁の場面ではギアをあげ、130キロ後半の真っすぐで力勝負。相手の5、6番を二者三振に切る気迫のこもった投球で踏ん張ると、9回も直球は衰えず、2つの三振を奪って9回のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 冬場にウエイトトレーニングなどで下半身を強化し、入学時130キロだったストレートは最速144キロまで成長。終盤にギアをあがった時は球速以上に力強さを感じさせ、空振りの取れる真っすぐを投げ込んだ。「今日はコースに決まっていた」というスライダーのキレも良く、終盤はリズムに乗った。9回13奪三振まで積み上げ、まさにエースの投球を見せつけた。

 地元山梨開催の関東大会で7年ぶりとなる切符に貢献。「関東大会に出たい気持ちは強かった。自分の投球でチームが勝てて凄く嬉しい」と笑みをこぼした。2010年以来の秋山梨大会優勝、さらには2005以来の選抜大会出場へエース右腕の好投がカギを握りそうだ。