運動時や睡眠中に起こる「こむら返り」は、脱水症状によってミネラルのバランスが崩れることが原因の一つで、暑い季節は要注意…
運動時や睡眠中に起こる「こむら返り」は、脱水症状によってミネラルのバランスが崩れることが原因の一つで、暑い季節は要注意です。本日は栄養対策を土台とした予防法について、ご案内します。
●ミネラルバランスの正常化
カルシウムとマグネシウムは、筋肉の収縮と弛緩のコントロールや、ナトリウムとカリウムの濃度差の維持などに協力して働いており、ブラザーミネラルと呼ばれます。この働きが乱れると、神経や筋肉の他、循環器系や消化器系にも異常が出ます。
こむら返りは、筋肉が強く収縮した状態であることから、マグネシウムの摂取を強化することが必要ですが、単独ではなくカルシウムとマグネシウムの両方をバランスよく摂取することが大事です。
●筋肉組織の強化
筋肉は水分を除くほとんどがタンパク質で、体内のタンパク質とアミノ酸の貯蔵庫でもあります。筋肉組織の強化には、まず第一に、良質タンパクを十分に摂ることが必要です。併せて、筋肉の分解や合成に関わるビタミンB群(特にB6)も不足のないようにしましょう。
●血流・冷え対策
血液の循環によって、組織は酸素や栄養素を補い機能しているため、血流不足もこむら返りの要因の一つといわれています。流れを維持するためには、ビタミンEやイチョウ緑葉フラボノイドなどの摂取がおすすめです。また、血液循環を悪くする原因の一つに冷えが挙げられます。就寝前の入浴や足湯などで冷えを解消することが大事です。
●痛みへの対策
こむら返りが起こると、直後は激しい筋肉痛(炎症)が続き、徐々に和らいでいきます。直後には、ゆっくり伸ばすことで対応し、痛みに対しては抗酸化成分(ビタミンC、ビタミンE、植物ポリフェノール、イチョウ緑葉フラボノイド、コエンザイムQ10など)を十分に摂取し、消炎対策を強化することが必要です。
●水分摂取
寝る前、起床時、入浴の前後、そして、のどが渇く前に水分補給を心がけましょう。
●ストレッチ
寝る前のストレッチが有効です。こむら返りの起こりやすいふくらはぎをはじめ、太もも、足首、すね、足の指・裏をよく伸ばすことをおすすめします。
[文:meilong スタッフ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】睡眠中に足がつるのはなぜ?「こむら返り」防止につながる食べ物も紹介
meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)
大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。
世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。
千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。