今回のtotoはJ1第28節の10試合と、J2第28節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分…

 今回のtotoはJ1第28節の10試合と、J2第28節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。

■同じメンバーの「明暗」

 今節は、8月最後の試合となる。まだまだ暑さは続きそうだが、ひとつの区切りがつくことは確かだ。

 これまでの真夏の戦いは、選手たちに大きなダメージを与えているはずだ。そうした中でも、今節は特に疲労が心配なチームがある。ミッドウィークに天皇杯を戦ったJ1の7チームである。

 中でも痛手が大きいのが、浦和レッズだろう。ベスト4入りをかけて、どのチームも選手のやり繰りを考えたことだろうが、浦和はリーグ戦前節からスタメンを1人しか変更しなかった。つまり、リーグ戦とほぼ同じメンバーで戦ったのだが、FC東京に敗れてしまった。心身へのダメージは決して軽くはないはずだ。

 渡邊凌磨の負傷や小森飛絢の加入などはあったが、マチェイ・スコルジャ監督は、ほぼメンバーを固定して戦ってきた。一時はそれで結果を出したが、ツケを支払うことになる。同じメンバーで臨むにせよ、選手を入れ替えるにせよ、公式戦2連敗を喫してから中3日で臨む試合には、ネガティブな影響が出るはずだからだ。

 今節の相手は、最下位に沈むアルビレックス新潟だ。今回戦うホームでは負けたことはない。

 だが直近5度の対戦で、2勝しているが、残る3試合では引き分けている相手でもある。監督交代も施してJ1残留に必死な新潟は、川崎フロンターレと引き分け、終盤に決勝点を奪われたものの、前節も鹿島アントラーズ相手に奮闘していた。

 手負いの浦和と、徹底抗戦する新潟。新潟が勝つとまでは言い切れないものの、勝点を分け合う可能性は十分にある。

■神戸のホームは「勝率5割」

 新潟が引き分けるとなれば、残留を争うライバルにとっては気になることだろう。だが今節は残留争いの渦中でデータがほほ笑むチームがある。

 そのチームとは、横浜F・マリノスだ。前節はようやく降格圏から脱したが、今節さらに勝点3を積み上げそうだ。

 相手は3連覇を狙うヴィッセル神戸である。しかも神戸のホームに乗り込むとあり、厳しい戦いになることは必至だ。

 だが神戸のホームは、横浜FMにとって吉兆の場でもある。神戸のホームでの対戦は、横浜FMが15勝10分5敗と、勝率5割を誇っている。

 神戸がJリーグを制したここ2シーズンでも、横浜FMは同じ港町のチームのホームから勝利を持ち帰っている。神戸とのアウェイゲームでは、実に4連勝中なのだ。

 2度の監督交代を経て、結果が出始めている横浜FM。今、何よりも必要な自信を与えてくれるスタジアムで、勝利を手にすることだろう。

 何が起きるか分からないJリーグ。記事後半では、他にも波乱を起こしそうなチームを予想する。

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