日本ラグビー協会は29日、福岡市で合宿をおこなっている日本代表から、WTB山田章仁(パナソニック)、CTB/WTBマレ・サウ(ヤマハ発動機)、CTB/SO山中亮平(神戸製鋼)、FL/NO8松橋周平(リコー)の4選手が負傷のため途中離脱し、…

 日本ラグビー協会は29日、福岡市で合宿をおこなっている日本代表から、WTB山田章仁(パナソニック)、CTB/WTBマレ・サウ(ヤマハ発動機)、CTB/SO山中亮平(神戸製鋼)、FL/NO8松橋周平(リコー)の4選手が負傷のため途中離脱し、パナソニックのWTB/FB藤田慶和が追加招集されることになったと発表した。

 2015年ワールドカップ出場を含め日本代表29キャップを持つ藤田は、28日に福岡・レベルファイブスタジアムでおこなわれたジャパンラグビーチャレンジマッチで世界選抜の11番をつけて先発出場し、日本代表相手に2トライを挙げて勝利に貢献。
 試合後、「パナソニックでもあまり試合に出られず、結果ばかりを求めていた自分がいたが、いまは初心に帰って楽しむということを意識してやってる。世界選抜で刺激をもらった」と話していた。

 また、世界選抜を指揮したパナソニックのロビー・ディーンズ監督は、「藤田は左肩の手術から回復して、ほぼ80分間プレーしきって、あのパフォーマンスに戻ってきてくれたのは非常に嬉しいこと。日本代表にとっても、層を厚くしたかなと思う」と語り、大舞台で力を発揮した24歳のヤングスターを称えていた。

 追加招集した日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「昨年は怪我があったため藤田のプレーをあまり見ることができなかったが、アタックコーチのトニー・ブラウンも彼をよく知っている。9月にNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)キャンプに呼んだ際、彼はフィットネステストで一番の結果を出した。ただ、我々はトップリーグで彼を充分見る機会がなかった。彼が昨日我々に対して見せたパフォーマンスは、彼がベストに戻ったことを証明してくれた」とコメント。

 日本代表は11月4日に神奈川・日産スタジアムで世界ランキング3位のオーストラリア代表に挑み、その後はフランスに遠征してトンガ代表戦(現地時間18日)、フランス代表戦(同25日)に臨む。