熊谷は守備でも好プレーを連発している(C)産経新聞社 阪神は8月20日の中日戦(京セラドーム大阪)に1-2の惜敗で連勝は…

熊谷は守備でも好プレーを連発している(C)産経新聞社
阪神は8月20日の中日戦(京セラドーム大阪)に1-2の惜敗で連勝は3でストップ。ただ、2位の巨人が敗れたため、優勝マジックは1つ減って「20」となった。
【動画】またも魅せた、神プレー!俊敏な動きで併殺を奪う熊谷の守備シーン
先発のルーキー左腕、伊原陵人は最近の課題とされる立ち上がりの内容に注目が集まったが、またしても初回につかまった。
先頭のブライト健太から3連打を浴びて、先制点を献上。さらに、ジェイソン・ボスラーにも適時打を浴び、初回に2失点スタート。
プロ最多111球の力投も6回7安打2失点で6敗目。6月以来の白星はめぐってこなかった。
一方、打線は相手左腕、大野雄大から3回に、この日「8番・遊撃」でスタメン出場した熊谷敬宥が左前打で出塁、二死三塁から中野が左前適時打と1点を返す。しかし反撃はここまで、大野以降の救援陣も捉えられず、1点差ゲームをものにできなかった。
ただ敗戦の中にも光るものはあった。2試合連続、遊撃スタメンとなった熊谷は3回にヒットでチャンスメイクに貢献すると、4回二死一塁の第2打席も左前打と後ろにつなげた。
守備でも8回一死一、二塁の場面。これ以上失点を重ねたくないところでマイケル・チェイビスの二遊間に飛んだ高いバウンドのゴロを処理するとすぐさま二塁へ猛ダッシュ、自ら二塁を踏んで、素早く一塁へ送球。併殺を完成させた。
カード初戦でも守備でファインプレーを見せていたが、再びの高い身体能力を発揮したプレーにはファンの間からも「他球団なら、レギュラー獲れるんじゃ?」「走攻守、安定してて、すごいな」「素晴らしい活躍を見せてくれている」「控えで置いておくのは、もったいない」など、続々と称賛の声が集まっている。
昨季までは代走、守備固めといった役割が多かったプロ8年目内野手は今季はここまで59試合に出場、打率.273、10打点、得点圏打率も.429(20日現在)と高いアベレージを誇っている。
ここまで阪神の遊撃ポジションをめぐっては、小幡竜平、木浪聖也の争いと見られていたが、新たな選択肢も生まれていきそうだ。
涼しい顔でビッグプレーをこなす背番号4の活躍には人気も急上昇中。今後の常勝軍団を見据えた、藤川球児監督の起用法にも注目が引き続き、集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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