<第107回全国高校野球選手権大会:創成館1-0神村学園>◇13日◇2回戦◇甲子園 神村学園のプロ注目遊撃手・今岡 拓夢…

<第107回全国高校野球選手権大会:創成館1-0神村学園>◇13日◇2回戦◇甲子園

 神村学園のプロ注目遊撃手・今岡 拓夢内野手は甲子園初戦の創成館戦で4打数無安打に終わった。創成館の右サイド・奥田 晴也投手(3年)を前に中飛、遊飛、中飛に終わった。

「やはり相手のテンポで打たされていました。相手のボールにしっかりと合わせたり、工夫しながら打つのではなく、ただ打ちにいってしまった」と反省する。最終打席では速球派右腕・森下 翔太投手からフェンス際の大飛球を放った。「感触は良かったですけど、相手の魂の強さが上回って押されたのかなと思います」と悔やんだ。

早くから高卒プロを表明していた今岡はその思いは変わらない。

「高卒プロは入学から考えていたことです。色んな人のおかげで1年から甲子園を経験させてもらいました。神村学園の指導者の方が自分を人間的にも技術的にも成長させてくれました。神村学園に来て良かったと思います。これから体作りもそうですし、金属バットから木製バットに変わっていきますので、自分を見つめ直してやっていきたいと思います」

 1年生から今岡を起用してきた小田大介監督は、「私は05年から神村学園に勤務して21年になります。中等部のシニアのコーチなども経験もありますが、それでも高等部の選手たちはずっと見てきて、今岡は神村学園史上ナンバーワンのショートだと思います。一言でいえばかっこいい選手。とにかくプレーにおいて華があります。人間的にも素晴らしい。今回の結果で自分のせいで負けたと思っているかも知れませんが、今日はチームとして負けたので、気にする必要はありません。この悔しさを持ってですね、プロの世界で活躍してほしいと思います」と称賛の言葉を送った。

 1年夏から4度の甲子園出場。高校通算16本塁打を放った大型遊撃手に10月、吉報は届くのか注目だ。