先発登板をしたこの日、大谷はふたたび特大の一発を放って見せた。(C)Getty Images 再びのセンセーショナルなパ…

先発登板をしたこの日、大谷はふたたび特大の一発を放って見せた。(C)Getty Images

 再びのセンセーショナルなパフォーマンスで球界を騒然とさせた。

 現地時間8月6日、本拠地でのカージナルス戦にドジャースの大谷翔平が「1番・投手兼DH」で先発登板。投げては、今季最長となる4回(54球)を投げ、被安打2、1失点、与四死球0、8奪三振の好投。打っても3回の第2打席に一時逆転となる39号2ランを放ち、メジャー通算1000安打を達成するなど、3打数1安打(1四球)をマーク。チームは3-5で敗れたものの、投打二刀流の“本領”を発揮した。

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 中6日で迎えた先発マウンドで上々の投球内容を見せた大谷が、この日、最も球場を沸かせたのは、「打者」として。1点ビハインドで迎えた3回の第2打席だ。

 1死二塁の場面で打席に立った大谷は、相手先発マシュー・リベラトーレがカウント1-1から投じたシンカーを完璧に捉えると、打球は左中間スタンドに一直線。10試合ぶりの39号逆転2ランは飛距離約134mの特大弾となった。

 球場が熱狂し、米記者から「この地球上に、オオタニのような選手は誰もいない」(米メディア『Dodgers Nation』のゲイブ・スモールソン氏)とも評された特大の一発で大谷はメジャー通算1000安打も達成。メジャーリーグでプレーした日本人選手ではイチロー氏(3089本)、松井秀喜氏(1253本)に次ぐ史上3人目の偉業をやってのけた。

 投打二刀流の真価を発揮した大谷には、対峙したカージナルスの地元メディアも脱帽するしかない。セントルイスのニュース局『KSDK』は「この水曜日、ショウヘイ・オオタニは、なぜ自分が野球界最高の選手なのかを再びカージナルスに証明した」と絶賛。リハビリによる投球制限で早期降板を余儀なくされた大谷について「回復途上にある彼が4回でマウンドを降りたのはカージナルスにとっては朗報だった」と強調し、こう試合を総括している。

「マウンドでのオオタニは対峙した14打者のうち8人から三振を取り、さらに2ラン本塁打も打った。カージナルスが勝てたのは、彼が降板した後、ドジャースのリリーフ陣に救われたからだった」

 接戦に敗れたドジャース。それでも「4イニングしっかりまず投げ切れたっていうのが一番いいこと。そういう意味では、ピッチングの方で特に大きい前進があったのは大きいかなと思います」と前向きに語った大谷からは、ますます目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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