(26日、第107回全国高校野球選手権山形大会決勝 日大山形5―4鶴岡東) 躍動感あふれるフォームから、日大山形の小林…

 (26日、第107回全国高校野球選手権山形大会決勝 日大山形5―4鶴岡東)

 躍動感あふれるフォームから、日大山形の小林永和(とわ)投手(3年)は緩急の妙を見せた。

 一回の初球から、鶴岡東の打線を惑わせた。直球で見逃しストライク。2球目も直球で見逃しストライク。

 準決勝までは変化球を多用し、スローカーブから入る場面もあった。ところが、決勝でいきなり速球を続けて投げた。先頭は直球でセンターフライ。次はチェンジアップで内野ゴロに仕留めた。

 「今日は真っすぐが多いぞ、と見せかけて、次は変化球で打ち取る。相手の裏をかきました」

 春までは控え投手。エースをめざして下半身を鍛え、コントロールの精度を上げた。マウンド度胸のよさも買われ、夏は背番号1に抜擢(ばってき)された。

 期待通り、この日は五回まで四死球を与えない好投だった。

 コントロールの良さを保つ、ルーティンがある。投球前、本塁に向かって弓を引くように、左腕を前に伸ばす。マウンドからストライクゾーンまでを結ぶ線をイメージして、正確に投げる。

 特に、シンカーの精度が高かった。左打者に有効で、打者から見ると、ストライクゾーンから外に逃げていく。左の強打者を擁する鶴岡東への勝負球として生かした。

 さあ、夢の甲子園へ。「最高です。あこがれのマウンドで、自分の投球を貫き通したい」と笑顔を輝かせた。(渡部耕平)