【1. 野球肘・野球肩】 ― 投球障害の早期発見と「投げられる体づくり」 ―成長期の野球選手に多い野球肘・野球肩は、使い…
【1. 野球肘・野球肩】
― 投球障害の早期発見と「投げられる体づくり」 ―
成長期の野球選手に多い野球肘・野球肩は、使いすぎやフォーム不良により、関節や骨、靱帯に過剰な負荷がかかって生じます。特に中学生〜高校生では、骨端線(成長板)の損傷が生じやすく、無理を続けると将来的な機能障害につながることもあります。
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【2. 腰椎分離症】
― 成長期アスリートに多い腰痛の原因 ―
野球・サッカー・バレーボールなどで繰り返しのジャンプや体幹回旋動作を行う競技者に多く見られます。腰椎の後方部分(椎弓)に疲労骨折が生じる状態で、早期発見・固定・姿勢改善が極めて重要です。
【3. 前十字靭帯損傷(ACL)術後リハビリ】
― スポーツ復帰後の「再受傷予防」までが治療 ―
ACL損傷後、手術を受けて終わりではありません。再断裂率は若年層で10%前後と高く、復帰後の運動療法が極めて重要です。
特に競技復帰を希望する選手に対しては、「元通り動けること」と「再発しない体づくり」の両方を実現することが求められます。
【まとめ】
スポーツによるケガや障害は、正確な診断と適切な運動療法で、将来のパフォーマンスを守ることができます。
特に成長期の競技者では、成長板の存在を考慮しながら「動作の癖」や「姿勢」を整えることで、再発予防にもつながります。
[文:池尻大橋せらクリニック院長 世良 泰]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
池尻大橋せらクリニック院長・世良 泰(せら やすし)
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人スポーツチームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。