<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:八千代松蔭7-4千葉黎明◇23日◇準々決勝◇千葉総合スポーツセンター野球場 …

<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:八千代松蔭7-4千葉黎明◇23日◇準々決勝◇千葉総合スポーツセンター野球場

 八千代松陰vs千葉黎明の一戦は激戦となり、八千代松陰が7対4で千葉黎明に逆転勝利を挙げた。

 先制点を奪ったのは千葉黎明だった。

 4回裏、4番佐々木 悠晴内野手(2年)の2点適時打で2点先制。5回裏、バッテリーミスの間に1点を追加し、6回裏にも1点を追加した。

 しかし八千代松陰は7回表、1番 下平 悠貴の2点適時打、2番矢島 陸翔の中前適時打で4対3と1点差に迫る。そして8回表、二死満塁から1番下平の適時打で4対4の同点に追いついた。3番三上 拓真内野手(3年)の本塁打で勝ち越しに成功。さらに攻撃を仕掛け、7番高橋 結人捕手(3年)の右中間を破る適時三塁打で、7対4とした。

 この3点のリードを守りきり、21年以来、4年ぶりの準決勝進出を決めた。

 兼屋辰吾監督は「選手たちの意識の高さが素晴らしいですね。反撃して、逆転できる雰囲気を作ったのは選手たちが作ったものです。私は何もせず、見守ってました」と選手たちを称えた。後半に強いのは練習試合の成果が出ているという。

「直前の試合では1点取ったあとの追加点が取れていないのが課題でした。選手たちはそこが課題だと思って、大会で発揮していると思います」

 そして千葉黎明のチーム力、守備力の高さを称えた。

「前半は良いように点を取られていましたし、特に守備は本当に素晴らしいチームです。2併殺に打ち取られていますし、内外野の守備も鍛えられて、外野も抜けるかなと思った打球も捕られて、手強いチームでした」

 決勝本塁打を打った三上は「周りが盛り上げてくれて、良い感じで打席に入ることができました。大応援団の声援も後押ししてくれました」と喜ぶ。

 準決勝の相手は習志野となった。兼屋監督は「春の県大会で優勝しているチームですので、私達は挑戦者として立ち向かっていくだけです」と意気込む。

 6年ぶりの決勝進出を目指して、怒涛の粘りを見せることができるか。