剛腕が再び日本球界に戻ってきた(C)Getty Images DeNAは7月16日、藤浪晋太郎の獲得を正式に発表した。 …

剛腕が再び日本球界に戻ってきた(C)Getty Images

 DeNAは7月16日、藤浪晋太郎の獲得を正式に発表した。

 背番号は「27」。7月に入って球団は昨年在籍したマイク・フォードの出戻り補強もあったが、投打に積極補強を進めている。

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 藤浪は2012年ドラフト1位で阪神に入団。ルーキーイヤーから先発として3年連続2桁勝利を達成するなど右の本格派として存在感を示した。

 NPB通算10年間で通算189試合で57勝54敗11ホールド、防御率3.41という成績を残した。ポスティングシステムを利用して海を渡り、メジャーでは主に救援として活躍。

 今年はマリナーズとマイナー契約を結び、21試合登板で2勝1敗4ホールド、防御率5.79。現地6月17日マリナーズ傘下3Aタコマを退団することが発表されていた。

 また、藤浪といえば190センチを超える高身長から繰り出される最速165キロの角度あるフォーシーム、カットボール、スライダー、フォークと多彩な変化球も持ち、先発、救援の経験も持ちあわせていることからチームに合流すれば、どんな起用となるのか。

 DeNAの先発陣は東克樹、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイの“3本柱”が安定した力を発揮しているが、5番手以降が固定できていない現状がある。

 救援陣においても今季終盤を任されていた入江大生が右前腕の神経障害により12日に選手登録が抹消されたばかり。果たして160キロ超の速球を持つ剛腕の起用をめぐっても注目が高まっている。

 ここ数日は藤浪獲得の話題が球界内でも注目されており、入団発表の一報には早速、ファンの間からも「優勝への最後のピース」「ポテンシャルは満点」「DeNAでどこまで制球を改善できるか」「がんばれー!」「最強守護神も見てみたい」など応援の声とともに、藤浪といえば160キロ超の剛速球とともに制球難も課題とされることから「セ・リーグ右バッターは震えあがっとるよ」と他球団の反応を予想する声も上がっている。

 課題の制球難に関しては、自慢のAIを活用した動作解析などに実績のあるDeNAがどこまで制球力に改善を図れるかも注目となる。

 いずれにせよ、高いポテンシャルを持ちあわせているのは間違いない。3季ぶりの剛腕合流が首位・阪神追撃の大きなピースとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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