<2025年全国高校野球東東京大会:東海大高輪台14―0国際・駒場◇9日◇2回戦◇明治神宮外苑球場 今大会の東西東京大会…
<2025年全国高校野球東東京大会:東海大高輪台14―0国際・駒場◇9日◇2回戦◇明治神宮外苑球場
今大会の東西東京大会では、東東京で5チーム17校、西東京で3チーム10校が連合チームとして出場している。駒場は、今春のブロック予選では両国と組んでの参加だったが、この夏は単独で出場できることになったので、国際と組んでの参加となった。この夏は都立国際が5人、駒場が7人という12人の連合チーム。1年生は両チーム合わせて5人である。
東海大高輪台は新入部員だけでも31人で、それだけでも圧倒しているが、総勢86人である。2008年夏には東東京大会準優勝の実績もあるが、今春は都大会初戦で文京に屈している。昨秋も都大会初戦で東亜学園に競り負けている。このところ、やや上位から遠ざかっているので、再びタテジマの躍進を示したいところでもある。
ところで、そのタテジマTokaiのユニフォームだが、東海大高輪台は従来のややグレー地系だったモノが、鮮やかな青の地色になっていた。人工芝に照る、神宮球場のグラウンドにも華やかに生えていた。
その東海大高輪台は、初回に4番の富田 隼輔選手(3年)の2ランで先制。さらに、2回にも1番中川 陽輝選手(3年)の三塁打などで2点。そして、9時を過ぎて、ブラスバンドの演奏解禁となった3回、全国コンクールで何度も金賞を獲得しているという日本トップクラスの演奏が始まる中、さらに勢いづいて、あれよあれよと、6安打、打者12人で6点を奪った。これで試合の勝敗はほぼ決着がついた形になってしまったが、東海大高輪台は4回にも4点を追加する。5回はここまで無安打に抑えていた先発の中林 龍成投手(3年)を下げて、笠原 暖斗投手に繋ぎ、2人を抑えたところで最後は下手投げの三浦 淳也投手(3年)を投入して万全の形で5回コールドゲームとした。
昨秋のこのチームがスタートした時から、正式に監督就任した深澤建太監督は、「1番をつけている西(海輝)と佐々木(湧祐)という投手がいて、上まで戦うことを考えると、今日投げた3人と合わせて、この5人の投手で何とかやりくりをしていきたいと思っているので、登板機会を与えた」と語った。そして、「今日は、たまたまこういう形で勝てましたけれども、これから先は競っていくことになると思います。ウチとしては、勝ちながらチームとしても成長していきたいと思っています」と、謙虚に思いを語っていた。
力の差は否めないところではあったが、それでも連合の片野 克陽投手(駒場3年)は、4イニングすべて、先頭打者は打ち取っていた。それだけでも、頑張りと投手としての心がけは評価されていいのではないだろうか。