最近なんだか疲れやすい、眠りが浅い、やる気が出ない。病院に行くほどではないし、原因もよくわからない——。そんな“なんとな…
最近なんだか疲れやすい、眠りが浅い、やる気が出ない。病院に行くほどではないし、原因もよくわからない——。そんな“なんとなく不調”を感じていませんか?
もしかすると、その不調の正体は「自律神経の乱れ」かもしれません。ともしびクリニック代表医師・江越正敏先生監修のもとで作成した「自律神経セルフチェックリスト」をお届けします。
【セルフチェック】女性の自律神経失調症であらわれる症状
▼体の症状
発汗(特に顔や手)
ほてり
動悸・息切れ
頭痛
耳鳴り
手足のしびれ
食欲不振・吐き気
関節痛
便秘
下痢
倦怠感・疲れやすい
睡眠障害 など
▼精神的な症状
イライラしやすい
強い不安感
焦燥感
憂うつ・気分の落ち込み など
上記の症状に当てはまる場合、自律神経失調症の可能性があります。ただし、他の病気も考えられるため、自己判断で決めつけるのは危険です。
自分でできる自律神経チェック!専門家監修
自律神経失調症を発症しやすい人
自律神経失調症とは、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れてしまい、心身にさまざまな不調が生じる状態です。過剰なストレス・疲労・女性ホルモンの乱れ等により、引き起こされると考えられています。
ストレスや疲労が溜まっている生活リズムが乱れている几帳面完璧主義感受性が過敏女性ホルモンが乱れている など上記の特徴がある人は、自律神経のバランスが乱れやすいため、発症リスクが上がると考えられています。また、もともとの体質的に、自律神経失調症の症状があらわれやすい人もいます。
自律神経失調症は自力で治るの?治し方の「基本のキ」を医師に聞いてみた
自律神経は女性ホルモンの影響を受けやすい
自律神経系と女性ホルモンは、どちらも脳の「視床下部」という場所が司っています。指令を出すところが同じなので、互いに影響を受けやすくなります。
女性ホルモンの分泌量が減少すると、脳の視床下部からホルモン分泌量を増加させるように指令が出されます。こうして視床下部の活動が活性化すると、同じ指令元である自律神経系も一緒に活性化されます。
特に身体活動を高める神経系である「交感神経」が活性化されることで、体に不調が生じやすくなると考えられています。
「更年期」が原因となっているケースも
更年期を迎えると、女性ホルモンの分泌が急激に低下します。すると、自律神経が乱れやすくなり、自律神経失調症と同じような不調を感じる人もいます。
この症状は、閉経が近づく45~55歳頃の女性に多く見られます。特に、ほてり・発汗の症状が強く出る場合は、更年期症状の可能性が高くなります。
【第2類医薬品】命の母ホワイト 180錠created by Rinker命の母 Amazon楽天市場自律神経失調症は、症状に応じて専門的な治療が必要なケースがあるため、セルフケアのみで治すことは難しいです。
また、うつ病や甲状腺の病気の可能性も否定できないため、つらい症状があるときは、医療機関を受診しましょう。
動悸・息切れ胸が締め付けられるような感覚脈の乱れ微熱が続く夜に眠れない上記の症状があらわれている場合には、病院の受診をおすすめします。
こんな病気が隠れていることも心身症
適応障害
パニック障害
更年期障害
月経前症候群
貧血
バセドウ病
過換気症候群等
上記の病気により、自律神経失調症と似た症状があらわれている可能性もあります。
これらを放置して症状が悪化すると、うつ病等の精神疾患を併発したり、深刻な病気を見逃したりする恐れがあると考えられます。
症状
おすすめの診療科
身体面の症状が強く出ている。
内科
精神面の症状が強く出ている。
精神科
身体面・精神面の両方の症状が出ている。
心療内科
特に、ほてり・発汗の症状が強く、年齢が45~55歳頃の人。
婦人科
監修者プロフィール
ともしびクリニック代表医師江越 正敏先生
佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。