<2025年全国高校野球選手権東東京都大会:墨田工科10―3東洋(7回コールドゲーム)>◇6日◇1回戦◇明治神宮野球場 …

<2025年全国高校野球選手権東東京都大会:墨田工科10―3東洋(7回コールドゲーム)>◇6日◇1回戦◇明治神宮野球場

 JR総武線の水道橋駅近くに校舎がある東洋。この夏もインターハイに出場する男子バレーボール部や体操部は強豪だが、グラウンドに恵まれていない野球部は苦戦を強いられている。春季大会は上水、中大付を下して都大会に進出したが、初戦でこの大会優勝する東亜学園に1対16と大敗した。図らずも、東亜学園は男子バレーボールの強豪校でもあった。

 墨田工科の今年のチームには3年生が12人いる。しかし、2年生は4人と少なく、秋以降の新チームが心配な状況でもあった。そんな中で8人の新入部員を迎えられて、その先も見据えて、部活動を維持していく指導者たちにとっても、ホッとした気持ちで夏に挑めるというところであろう。

 現在の3年生は多く、比較的経験値も高いため、森本遼監督もある程度は戦えるのではないかという感触は得ていたようだ。そんな中で、春のブロック予選は1回戦で淵江に快勝したものの、代表決定戦では目白研心に大敗してしまっただけに、夏の本番では「まずは何とか1勝を…」という思いである。

 試合は「それほど打てるチームではないけれども、序盤はよく打線が繋げられた」と、森本監督が言うように、墨田工は1回から4回まで毎回得点を重ねていって7点。グラウンド整備と給水タイム後の6回にも3点を追加して10対0として、このままその裏を0に抑えたらコールド勝ちというところだった。ところが、ここから、思わぬアクシデントが相次いだ。

 墨田工科としては、あと3つのアウトを奪えばこれで試合終了となるところで守りの守備に就いて暫くすると、ここまで好投していた辻本 修投手(3年)が不調を訴える。さらに、1番ショートの佐藤 輝内野手(3年)も、足がつった状態となる。さらには4番打者で2打点を挙げていた柳田 一人内野手(3年)も、体調がおかしくなる。ついには打線では3番を打っている菅野夢生選手(3年)も、体調が不良になっていくという状況で試合は中断した。

 結局、給水と休養を取り、試合は再開。墨田工科の投手は辻本投手から福島 勇武投手(3年)に代わったが、その代わり端に連続長打が出るなどして、2点が入った。一転して、墨田工科としても苦しい試合の流れとなった。

 コールド勝ちを逃した7回の攻撃は、3者三振。完全に東洋に試合の流れが傾いていった。それでも、何とか福島投手が1失点で堪えて何とか7回コールドゲームが成立した。もしここでコールドゲームにしておかなかったら、その先試合はどうなっていたかわからない。

 墨田工科の森本遼監督は「大変な試合になってしまいました。序盤に細かく得点していたことが効いて、何とか勝たせていただきましたが、この暑さの中で、給水や休憩の取り方など、いろいろな意味で勉強になった試合でした」と、この試合に関しての反省と思いを述べていた。