サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は2日、高知県庁で記者会見を開き、今季から指揮を執ってきた秋田豊監督(54…

 サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は2日、高知県庁で記者会見を開き、今季から指揮を執ってきた秋田豊監督(54)が6月29日から休養に入ったと発表した。秋田監督から選手やスタッフがパワハラを受けたとする申し立てがあり、調査が終了するまで監督は練習や試合への参加を見合わせるという。

 会見した高知Uの山本志穂美社長によると、6月24日にJリーグを通じて、選手が秋田監督のパワハラを申し立てていることを把握した。チームとしてヒアリングを実施したものの両者に意見の相違があり、弁護士3人で構成する特別調査委員会を設置した。現在は神野卓哉ヘッドコーチが暫定的に指揮を執っている。

 山本社長は「多大なるご心配、ご迷惑をおかけし、おわびします」と陳謝する一方、申し立て内容の詳細については「調査中のため答えられない」と繰り返した。これまでのヒアリングでは「(暴力など)刑事事件につながるようなことはないと感じている」とした。

 秋田監督は鹿島アントラーズや名古屋グランパスでプレー。W杯の1998年フランス大会、2002年日韓大会に出場した元日本代表DFで、引退後は京都サンガFCなどで監督を務め、今季から高知Uを率いていた。

 高知Uのホームページでコメントを発表し、「私の指導に際し、事実、精神的に傷ついた人たちがいることに深くおわび申し上げます」としたうえで、クラブ側から聞いた申し立て内容は事実と異なると感じるものが複数あったとし、「調査の中でも、しっかりとお伝えしていきたい」としている。(原篤司)