一時は松尾のPKで追い上げムードは高まったが…(C)Getty Images Jリーグクラブとして唯一クラブワールドカッ…

一時は松尾のPKで追い上げムードは高まったが…(C)Getty Images

 Jリーグクラブとして唯一クラブワールドカップに出場している浦和レッズは、6月17日の大会初戦でアルゼンチンのリーベルプレートに1-3で敗戦し、黒星スタートとなった。後半には松尾佑介がPKを決め、点差を縮める時間帯もあったものの、試合を通じて劣勢に立たされ続けた。

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 リーベルプレートは試合の早い段階で先制、そして後半開始早々に追加点、試合終盤にダメ押しと、効率よく得点を重ね、浦和を退けている。12分にファクンド・コリーディオが左からのクロスを頭で合わせリードを奪うと、48分にはセバスティアン・ドリウッシが浦和ディフェンスラインでのバックパスをさらう形で得点。そして73分にコーナーキックからマクシミリアーノ・メサのヘディングシュートでチーム3得点目を挙げた。

 浦和は32分にセットプレーからマリウス・ホイブラーデンが相手ゴールネットを揺らすも、これがオフサイドに。また、金子拓郎もゴール正面から枠をとらえるシュートを放つなど、前半から時折チャンスを作った。だが、後半開始早々、ホイブラーデンの中途半端なバックパスから失点を喫するなど、自らリズムを崩してしまい、流れを引き寄せることが出来なかった。

 試合に敗れた浦和の各プレーヤーに対し、スペインメディア『VAVEL』が個人採点を行っている。やはり全体的に低い評価となっている中、10点満点中で最も高い数字は、唯一の得点を呼び込んだ松尾と金子の2人。それぞれに「6」が与えられている。

 相手ペナルティエリア内でファウルを受け、PKのチャンスを作った金子に対しては、「チームの中では評価の高い選手の1人。試合序盤はサイドに張ったままで消えていたが、内側にポジションを移してからチームの流れが改善。PKを獲得するプレーも生んだ」と評価。

 また松尾のプレーについても、「PKを決めたほか、もう1本のシュートもあり、同点に迫る可能性を感じさせた。動きが多く、マークするのが難しい選手だった」と攻撃面での動きを称えている。

 同メディアは、チーム全体に対し、この試合を終えた総括として、「クラブワールドカップで生き残るためには、次戦以降でイメージを一新する必要がある」と説いている。世界トップクラブが集う大舞台で、浦和は存在感をみせることが出来るだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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