【セリエA】パルマ 0-0 ナポリ(日本時間5月19日/エンニオ・タルディーニ)【映像】鈴木彩艶の「70m超級フィード」 パルマのGK鈴木彩艶が得意のプレーでファンを沸かせた。自陣ボックス内から前線に約70mのロングフィードを送ると、その流…

【セリエA】パルマ 0-0 ナポリ(日本時間5月19日/エンニオ・タルディーニ)

【映像】鈴木彩艶の「70m超級フィード」

 パルマのGK鈴木彩艶が得意のプレーでファンを沸かせた。自陣ボックス内から前線に約70mのロングフィードを送ると、その流れからボールは敵陣ボックス内へ。得点の可能性を感じさせたワンシーンにファンも興奮していた。

 日本時間5月19日にセリエA残留を目指すパルマは、優勝を狙う首位ナポリと対戦。スコアレスドローで引き分けた。71分に決定的に直接FKを止めるスーパーセーブを見せた鈴木は、リーグ選定のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝き、現地メディアの個人採点でも10段階中「7」(チームトップタイ)、もしくは「7.5」(チームトップ)が付いていた。

 この高評価は、守備面のみならず攻撃面でも貢献度が高かったからだろう。例えば、44分のワンシーンだ。自陣ボックス内でファウルが起こりFKとなった場面。キッカーの鈴木が右足を振り抜くと、ボールはグングン伸び、約70m先の敵陣ボックス手前まで飛んでいった。

 このロングボールをFWマテオ・ペレグリーノが競り勝ち、ボールを後ろに逸す。FWアンジュ=ヨアン・ボニーが反応した。ナポリの守備陣がしっかり対応したため。シュートに持ち込むことはできなかったものの、鈴木の得意のロングキックから得点の匂いを感じさせる場面が生み出された。

 この場面にはファンもSNSでリアクション。「このフィードとセービングを見てしまえば、ビッククラブが興味を持つのも納得してしまうわ」「ちゃんとどこに飛ばすかが見えててすごい」「ザイオンのフィードがレベチすぎる」「彩艶のロングフィードでゴールキックからそのままチャンスになるのいいよね」「選手、場所、状況に応じてキックを使い分けられる彩艶」「あのキック力を活かす戦術も代表にあればいいのにね」など、圧巻キックに驚愕の声が寄せられていた。

 この試合でも2本の枠内シュートを止めた鈴木は、データサイト『FBREF』によると、今シーズン合計でリーグ4位となる97セーブを記録。そのうえで、パスの総距離は21017mでリーグ3位、ゴールキックの平均距離は51.9ヤードでリーグ4位、GKのパス成功数は1234本でリーグ3位をマークするなど、キック面でもセリエA上位のスタッツを叩き出している。

 なお、首位相手に勝点1を獲得したパルマは、37節を終えて勝点33で16位。17位レッチェと降格圏の18位エンポリは勝点31であり、残留の行方は最終節(日本時間5月22日のアタランタ戦)次第となった。攻守でチームのキーマンとなっている鈴木は、セリエA昇格初年度の古豪を残留に導くことができるか。

(ABEMA de DAZN/セリエA)