【WRC】第5戦 ラリー・ポルトガル(5月16日/デイ2)【映像】ラリー車、激しく回転…崖下転落の瞬間 世界最速の公道マシンがタイムを競う、WRC(世界ラリー選手権)の第5戦が開催された。山間部のステージでコースアウトしたマシンが激しく転が…

【WRC】第5戦 ラリー・ポルトガル(5月16日/デイ2)

【映像】ラリー車、激しく回転…崖下転落の瞬間

 世界最速の公道マシンがタイムを競う、WRC(世界ラリー選手権)の第5戦が開催された。山間部のステージでコースアウトしたマシンが激しく転がりながら崖下へ落下するアクシデントが発生したが、乗員の無事が確認され、関係者もファンもホッと胸を撫で下ろしている。

 今大会「ラリー・ポルトガル」は伝統的なグラベル(未舗装路)でのラリー。特に競技2日目デイ2は山岳地帯がベースのステージで開催され、荒れた路面において、いかにマシンを安定して走らせることができるかが重要になっている。

 しかし、壮絶なクラッシュを演じてしまったのが、今回51台ものWRC2マシンがエントリーしたなかで、唯一フォルクスワーゲン ポロGTIで参加した、オランダ人のペーター・ヴァン・メルクティンだった。彼のマシンは、丘の上のジャンプスポットのすぐ後にある右コーナーで、グリップを回復することができず、コース外にはみ出てしまったのだ。

 運の悪いことにこのコーナーのアウト側は崖になっていた。マシンは途中に設置されたスポンサー看板をなぎ倒し、そのまま勢いを止めることができずに、何度も地面にマシンを叩きつけながら4回転してしまう。近年稀にみる凄まじいクラッシュだったが、後で乗員は二人とも奇跡的に無事だったと伝えられている。

 WRCの公式Xでもこの激しいクラッシュを取り上げており、「Crew OK」つまり、クルーが無事だったことを報告。そして、世界中のファンから「よかった。動揺してしまった」「これはまずい!」「ひどい事故だ。大丈夫?」「乗員が無事でよかった」「くそっ! これはひどい」など、乗員を心配するようなリプライが集まっていた。

(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)