■“大型ガード”は千葉ジェッツに Bリーグは4月30日、選手の身体能力を様々な角度から計測した「フィジカルテスティング」を20…

■“大型ガード”は千葉ジェッツに


 Bリーグは4月30日、選手の身体能力を様々な角度から計測した「フィジカルテスティング」を2024-25シーズンから初めて実施し、その結果を公開した。

 測定項目はNBAドラフトコンバインに準拠して設定され、身長や指高、ウイングスパンといった体のサイズから、垂直跳び、スプリント、スライドを含めたアジリティドリルなど8項目。外国籍選手およびアジア特別枠選手と、28歳以上の選手、日本代表選手は任意実施対象となっていることから、“全選手”が対象となっているわけではないが、リーグトップクラスの身体能力を誇る選手たちの能力が数字で可視化されている。

 計測に参加したガードポジションの選手で最も長身なのは、裸足計測196.2センチの菅野ブルース(千葉ジェッツ)。21歳の有望株は指高260センチ、ウイングスパン208センチも同ポジションの中でトップだった。

 また、同じガードでは、今年のダンクコンテストを制したアンソニー・ゲインズ・ジュニア(鹿児島レブナイズ)が垂直飛び(助走なし)でトップの84センチを記録。日本人選手では小酒部泰暉(アルバルク東京)が同83センチで続いた。

 ただ、垂直飛び(助走あり)では、ガードポジションで唯一100センチを記録した奥田雄伍(愛媛オレンジバイキングス)が両選手を抜いて1位に。同項目で1メートル以上を記録したのは、全体トップ108センチのトロイ・マーフィー・ジュニア(サンロッカーズ渋谷)を含む2人だけだった。

■“身体能力お化け”日本代表PGの数値も明らかに


 計測に参加した全選手の中で最もウイングスパンが大きかったのは、225センチのマット・ハームス(鹿児島レブナイズ)。B2屈指のビッグマンは、裸足計測の身長216.0センチも参加選手でトップだった。

 任意実施対象だった日本代表選手でも参加した選手はいる。これまで身体能力の高さが注目されてきた佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)は、垂直飛び(助走なし)でガードポジション3位タイの82センチ、3/4スプリントでも同3位の2.90秒、プロレーンドリルでは同1位の9.85秒を記録。

 その他にも金近廉(千葉ジェッツ)、吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)、西田優大、シェーファーアヴィ幸樹(ともにシーホース三河)らも、ポジション別の項目上位に名を連ねた。

 この日からBリーグ公式サイトでは、フィジカルテスティングの結果が公開されているほか、各選手ページでも数値が確認可能に。富樫勇樹や渡邊雄太(ともに千葉ジェッツ)、比江島慎(宇都宮ブレックス)ら計測に参加していない選手も少なくないが、Bリーグ観戦に彩りを加える新たな選手情報となりそうだ。

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