◆第85回皐月賞・G1(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル) 今年は2歳王者のクロワデュノールが断然の人気を集めることになるだろう。データ面で死角はあるのか。結論はノーだ。 ミホノブルボンが逃げ切った92年以降、単勝1倍台は7頭。そ…
◆第85回皐月賞・G1(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル)
今年は2歳王者のクロワデュノールが断然の人気を集めることになるだろう。データ面で死角はあるのか。結論はノーだ。
ミホノブルボンが逃げ切った92年以降、単勝1倍台は7頭。そのうち5頭が1冠目を制した。2頭が負けているのになぜ信頼できるのか―。それは勝つ条件が「G1馬」か「2000メートルで5馬身差以上の勝利」だからだ。98年3着のスペシャルウィークはそもそも3強世代の一頭。2000メートルでは報知杯弥生賞の半馬身差Vだけ。09年14着のロジユニヴァースは4戦無敗だったが、この距離では4馬身差Vまでで、ともにG1初挑戦だった。クロワデュノールは過去のG1馬と同じく、期待に応える可能性が極めて高い。
断然人気馬が結果を残した年の2着馬は若葉S組が最多の3頭。その全頭が同レースで上位3位以内の上がりを使い、05年のシックスセンス、19年のヴェロックスはタフさと持続力が持ち味のニジンスキーの血が母系に流れていた。
ジョバンニは先行策から2位タイの上がりで若葉Sを快勝し、母系にはニジンスキーを持っている。同レースはリステッドに加え、間隔が詰まることからも軽視されやすいが、今年は押さえた方がいい。(浅子 祐貴)