「巨人1-0DeNA」(15日、東京ドーム) 巨人は主力を欠く窮地で打線の大幅組み替えが奏功し、連敗を脱した。阿部慎之助監督も「(3連敗の)悪い流れで来て、勝ったのは一番大きい」と安堵(あんど)の表情を見せていた。 試合前に不振の坂本と1…

 「巨人1-0DeNA」(15日、東京ドーム)

 巨人は主力を欠く窮地で打線の大幅組み替えが奏功し、連敗を脱した。阿部慎之助監督も「(3連敗の)悪い流れで来て、勝ったのは一番大きい」と安堵(あんど)の表情を見せていた。

 試合前に不振の坂本と12日の広島戦(マツダ)で左手親指を負傷したキャベッジを抹消。その中で「出塁率の良い2人を1、2番に置いてクリーンアップへつなげてほしい」と「1番」に泉口、球団では1961年9月23日・国鉄戦(後楽園)の藤尾茂以来、64年ぶりとなるスタメン「2番・捕手」で甲斐を配置。4番・岡本を三塁、一塁に大城卓を起用する打順を組んだ。

 その采配が両チーム無得点の三回に実を結ぶ。1死一、三塁で2番・甲斐が「何とか1点を取りたいと思った」と外角直球に食らいつく右前適時打で先制点を奪取。阿部監督も「欲を言えば、もう1点でも欲しかった場面だが、みんな必死に打ちにいっているから」と選手たちをたたえた。

 虎の子の1点を継投で守り切り、連敗は3でストップ。打線の窮状は変わらないが、試練は成長への糧でもある。「いるメンバーでやるしかない。精いっぱいやらせます」と阿部監督。一丸で上昇への糸口を探っていく。