「東京六大学野球、早大13-3東大」(14日、神宮球場) 2回戦2試合が行われ、3季連続優勝を狙う早大は13-3で東大に連勝し、勝ち点1を挙げた。この試合で今春から導入された「ビデオ検証」が初めて使われ、東大が新制度の“第1号”となった。…
「東京六大学野球、早大13-3東大」(14日、神宮球場)
2回戦2試合が行われ、3季連続優勝を狙う早大は13-3で東大に連勝し、勝ち点1を挙げた。この試合で今春から導入された「ビデオ検証」が初めて使われ、東大が新制度の“第1号”となった。立大は6-5で慶大を下して1勝1敗とし、3回戦に持ち込んだ。
歴史的瞬間だった。10日の理事会で承認されたばかりの「ビデオ検証」が初めて実施された。
先駆者となったのは東大だ。守備に就いていた1-3の五回無死一、三塁で、早大の一走・小沢が初球から盗塁を試みセーフの判定。ここで大久保裕監督(67)がベンチを出て、浅田球審に検証を口頭で要求した。「その前の盗塁がアウトだったので同じくらいのタイミングかなと」。審判団が協議した上でビデオルームへ。検証の結果、判定がアウトに覆って東大ベンチが大いに沸いた。
「審判の方の意見も踏まえての導入。際どいものはハッキリした方がお互いに良いのかなと」と指揮官。登板していた増田滉生投手(4年・城北)は「どれくらい時間がかかるのか知らなかったので投球練習の時に迷ったが、待たされた感じはなかった」と明かした。大久保監督は七回の守備中にも、内野安打の判定を巡って検証を求めたが、今度は失敗となり、9イニングで1度と規定されている権利を失った。
中継カメラに加え、ボール追跡用のカメラを増設して迎えた今春。連盟結成100周年の節目に新たな1ページが加わった。