「ドジャース3-0カブス」(11日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手(26)がカブス戦で6回2安打無失点の快投を見せ、2勝目を挙げた。今季最多103球を投げて9三振を奪い、奪三振部門で両リーグトップに立ち、防御率1・23はナ・リー…

 「ドジャース3-0カブス」(11日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(26)がカブス戦で6回2安打無失点の快投を見せ、2勝目を挙げた。今季最多103球を投げて9三振を奪い、奪三振部門で両リーグトップに立ち、防御率1・23はナ・リーグ4位。日本投手初となるサイ・ヤング賞にも意欲を見せた。大谷翔平投手(30)は4打数無安打で開幕からの連続出塁試合は「14」で止まった。

 マウンド上で山本がほえた。0-0の四回2死三塁。4番ブッシュをフルカウントから投じたスプリットで空振り三振に仕留めてピンチを脱した。見逃されても低めいっぱいのストライク。「とにかく良いコースを狙ってしっかり投げられた」。自画自賛の1球で流れをつくり、チームを勝利に近づけた。

 圧巻の投球だった。三回を除くすべてのイニングで三振を記録。「良いカウントで投球できている。少しボールが先行する場面もありましたけど、どの変化球も制球できるようになってきている」と胸を張る。

 キャンプ中から今季の活躍に太鼓判を押していたロバーツ監督は山本のスプリットを「球界の中でも最高に入る」と絶賛。その投球を「ヒデオのようだ」と球団OBの野茂英雄氏になぞらえ「登板ごとに自信を深めているのが分かる」。六回の3ランで山本に2勝目をプレゼントしたエドマンは「支配的な投球。見ていて楽しい」と言った。

 シーズン28奪三振は両リーグトップで、今季初の無失点登板で防御率はリーグ4位に上昇。WHIP(1イニング当たりの被安打数+与四死球数)と被打率はいずれも10傑入り。開幕から4登板とはいえ日本投手初のサイ・ヤング賞受賞を期待させる好投を続けている。「(サイ・ヤング賞に)すごく興味あります。とにかく1試合1試合に集中してベストのパフォーマンスを出していくことが素晴らしい賞につながると思う」。快進撃はまだ始まったばかりだ。