2戦目はシビアな評価がされるだろう。何としてもポイントを獲得したい(C)Getty Images 角田裕毅がレッドブル昇格後、2レース目となるバーレーンGPに臨んでいる。シーズン序盤の段階で急遽トップチーム入りを果たした角田は、移籍初戦の日…

 

2戦目はシビアな評価がされるだろう。何としてもポイントを獲得したい(C)Getty Images

 

 角田裕毅がレッドブル昇格後、2レース目となるバーレーンGPに臨んでいる。シーズン序盤の段階で急遽トップチーム入りを果たした角田は、移籍初戦の日本GPから再スタートを切った形となり、新たな環境での戦いが始まったばかりだ。

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 だが、念願のトップチーム入りを果たしたことで、同時に大きな重圧を背負ったことも間違いない。世界王者であるマックス・フェルスタッペンのサポートはもちろん、コンストラクターズ王座返り咲きのため、セカンドドライバーとしてポイント獲得など、多くの役割が課せられている。すでにレッドブルで1レースを終えている角田に対し、バーレーン以降のグランプリで必要となるのは上位フィニッシュという結果に他ならない。

 今季第4戦を前に、海外メディアから向けられる、角田への視線もさらに熱量を増している。米スポーツサイト『LastWordOnSports』でも4月10日に角田の特集トピックを配信。その中で、「レッドブルで2度目のレースウィークエンドを迎えるツノダには、プレッシャーがのしかかっている」と日本人ドライバーの現状を評しており、「日本GPでは将来に期待を抱かせる走りを見せただけに、バーレーンではさらなる前進、そして何よりも『ポイント獲得』が求められる」と強調する。

 同メディアは、日本GPでの角田が予選でミスが見られ、決勝も12位だったものの、「純粋なパフォーマンスという点では、すでに前任のリアム・ローソンと比べて明確な改善を見せている」などと、新天地での初戦には及第点も与えている。また続けて、「とはいえ、この24歳のドライバーは、VCARBとはまったく異なるマシンであるRB21への適応を続けている最中だ」と指摘する。

 その上で、日本GP直後での角田のコメントを掲載。レッドブルでの走りへの手応えとして、「もっと深掘りしていく必要がある。どんなセットアップがこのマシンを速くするのか、まだ分かっていない」などと心境を打ち明けていたという。

 また同メディアは、開幕から2連勝を飾るなど好調なマクラーレンとレッドブルの差についても言及。前戦の日本GPではフェルスタッペンが勝利をあげたことで、「両チームの差は、オーストラリアや中国よりも大幅に縮まった」と分析。レース毎に、レッドブルのパフォーマンスが上がってきていると見込んでおり、角田への好影響にもつながるものと指摘。「ツノダとしては、これが今後の数戦でも継続されることを願っている。そして自らもそのマシンに慣れていきたいと考えている」などと論じている。

 そして、角田の今後については他にも、「ポイント獲得ができれば、コンストラクターズランキングでの順位を上げるだけでなく、彼自身にも余裕が生まれ、ガレージ(チーム全体)からのプレッシャーを軽減できるはずだ」と見通している。

 チーム加入から間もない中、高い期待も寄せられている角田。この先、より多くのチャンスを手繰り寄せるためにも厳しい条件をはねのけ、結果を残すことを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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