【明治安田J2リーグ】北海道コンサドーレ札幌 1-0 徳島ヴォルティス(4月5日/大和ハウス プレミストドーム)【映像】駆け寄ってフェイスオフ→相手選手を怒鳴りつけた瞬間 北海道コンサドーレ札幌と徳島ヴォルティスの一戦で、乱闘騒ぎが勃発した…
【明治安田J2リーグ】北海道コンサドーレ札幌 1-0 徳島ヴォルティス(4月5日/大和ハウス プレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌と徳島ヴォルティスの一戦で、乱闘騒ぎが勃発した。すると、岩政大樹監督が相手チームのFWとメンチを切る事態に発展。闘将として鳴らした現役時代を彷彿とさせる振る舞いに、ファンが胸を打たれている。
事件はゴールレスで迎えた62分に発生する。
アウェイチームのベンチ前で札幌のDF西野奨太と徳島のFWルーカス・バルセロスが激しく交錯すると、両者がもつれる。すると、バルセロスが倒れている間にボールと関係のないところで、西野の左ももに足裏でキックした。これを受けた西野はすぐにピッチに倒れ込んだ。
危険極まりないプレーをしたバルセロスが構うことなくスローインで試合を再開させようとしたことで、札幌のDF馬場晴也が怒り心頭になり、バルセロスに詰め寄って突き飛ばした。
その結果、両チームの選手が入り乱れる乱闘騒ぎが始まった。すぐさまグレースーツの運営スタッフが仲裁しようと間に入ったのだが、黒スーツの男が誰よりも力強く割って入った。今季から札幌を率いる岩政監督である。
岩政監督は馬場をバルセロスから引きはがすと、そのままバルセロスに詰め寄っていき、額を一気に近づけた。対するバルセロスも一歩も引かなかったことにより、両者が怒号を飛ばしながら額と額を突き合わせたのだ。
岩政監督とバルセロスのもとへ、両チームのスタッフがそれぞれを引き離そうと集まったが、2人の怒りは収まらず。引きはがされた後も、不満をぶちまけている様子だった。
最終的に岩政監督は徳島のスタッフとMF児玉駿斗と綿密なコミュニケーションを取ったことで冷静さを取り戻し、笑顔を見せながら気を静めた。
実況・藤井孝太郎氏が「かなり物々しい雰囲気になっています」と伝えると、解説・大森健作氏は「西野とバルセロスの(最初の)競り合いはお互いに引っ張っていますが、バルセロスが蹴ったところですよね。それを岩政監督の角度からはしっかりと見えたので、『それはないだろ!』と飛び出して行きました」とコメントした。
監督と選手のフェイスオフという前代未聞の事態に、ファンはSNSで「止めに入ったかと思ったら最前線で戦い始めた岩政面白すぎるだろw」「うちの大事な選手に何してるん?」「ファイター岩政監督あつい」「マジで岩政監督カッコイイわ!!」「一生ついていきます」「岩政さん完全に12番目の選手じゃんw」「こんなプレーされたら当然キレるよな、岩政ええぞ!」と選手を守る行動を取った岩政監督の漢気を称賛している。
主審は両チームの選手やスタッフに持ち場に戻るよう指示を出した後、岩政監督には注意を与え、バルセロスにはイエローカードを提示した。
熱い戦いとなった試合は、札幌が90 + 5分に決勝点をゲットして劇的勝利を収めた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)