移籍初戦で12位の角田。ポイントを獲得できなかったのは悔しさが残る(C)Getty Images 2025年のF1日本GPをレッドブルレーシングのドライバーとして出走した角田裕毅。決勝のリザルトは12位と期待されていたポイントには届かなかっ…

移籍初戦で12位の角田。ポイントを獲得できなかったのは悔しさが残る(C)Getty Images

 2025年のF1日本GPをレッドブルレーシングのドライバーとして出走した角田裕毅。決勝のリザルトは12位と期待されていたポイントには届かなかったものの、新天地でのデビュー戦では終始、無難な走りを披露し、母国レースを走り抜いた。

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 先月末に発表されたリアム・ローソンとの電撃交代により、一躍大きな期待を受けることとなった角田は、次戦以降もトップチームの一員としての重圧を背負い、シーズンを戦っていくことになる。そして、チームメイトで鈴鹿のウィナーとなったマックス・フェルスタッペンはもちろん、角田に代わりレーシングブルズに降格となったローソンとも、パフォーマンスの比較が引き続き行われることも確実だ。

 また、米メディア『Frontstretch』でも、開幕から間もなくしてチームが入れ替わった両者の日本GPでの走りを早速、振り返っている。

 同メディアは、角田12位、ローソン17位という鈴鹿での最終結果を伝えながら、「レッドブルのヘルムート・マルコはツノダをレッドブルチームに昇格させ、ローソンをレーシングブルズに降格させるという人事交代を推し進めてきたが、シーズン序盤のこの決定には一部で疑問の声も上がっていた。だが、その判断は日本GPで結果として表れた」と綴っている。

 さらに、レッドブルデビューとなった日本人ドライバーに対し、「ツノダが『フェルスタッペン以外には手に負えない』と評される未知のマシンを操って見せたのは、実際に見事だった。彼はほんのわずかな準備時間しか与えられない中で、ベストを尽くした」などと評価。

 また、今回のレースへの印象として、「全体としては大きな波乱のないものだった」と説きながら、各チームの戦略面での判断が求められる展開だったとして、「レッドブルはその戦略を的確に遂行しツノダを12位という立派な順位でゴールさせた。これはローソンより5つ上の順位であり、レース中ずっとペースを掴み切れなかったローソンは17位でレースを終えた」と指摘する。

 その上で同メディアは両ドライバーの交代について、最初のレースを終えた時点での見解を下記の様に記している。

「レッドブルチームは正しい判断を下したのか?その答えは時間が教えてくれるだろう。だが少なくとも今のところ、レッドブルには夢のシートをつかむために全力を尽くした有望な新ドライバーが加わったように見える」

 12位という順位だったものの、「レッドブル・角田」の鈴鹿での結果には賛辞も贈られているようだ。いずれにせよ、異例のドライバー人事により注目を集めた角田、ローソンをめぐってはこの先も、様々な声が上がることは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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