本人たちも大興奮&驚愕のまさにスーパーゴールだった。4月6日のコロンビア女子代表戦(強化試合)に向けて合宿中のなでしこジャパンを、ABEMAが緊急取材。MF長谷川唯をはじめDF北川ひかる、MF長野風花、MF浜野まいか、MF籾木結花、FW田…
本人たちも大興奮&驚愕のまさにスーパーゴールだった。4月6日のコロンビア女子代表戦(強化試合)に向けて合宿中のなでしこジャパンを、ABEMAが緊急取材。MF長谷川唯をはじめDF北川ひかる、MF長野風花、MF浜野まいか、MF籾木結花、FW田中美南の6選手に集まってもらって「なでしこジャパン褒め合う会」を開催した。
ABEMAで中継した2月の「2025 SheBelieves Cup」(オーストラリア女子代表、コロンビア女子代表、アメリカ女子代表に3連勝して初優勝)で、再生数が多かった切り抜き動画TOP3を見てもらい、当事者に解説してもらったり、仲間たちで褒め合ったりしてもらうスペシャル企画だ。
第2位は、「華麗すぎる連携で3点目」。オーストラリア戦の52分、なでしこジャパンはスローインから丁寧にボールを繋いで相手を攻略し、左サイドから中央でMF藤野あおば、田中、藤野、長谷川、再び田中と細かく繋ぎ、最後は浜野がゴール前で流し込んだのだ。
スローインから数えると、実に9人が絡んで13本のパスを一度も相手に触らせずに流し込んだ正真正銘のスーパーゴール。日本のファンの間で「シャビやイニエスタがいた頃のバルサ」「完璧な形」「すごい連携」など大熱狂となり、さらに海外メディアからも「恐怖のショー」「外科医の手術のように精密なパスワーク」「止めることは不可能」など絶賛の嵐となった。
この「バルサ風スーパーゴール」には本人たちも大興奮したそうで、長谷川いわくアシスト役の田中は「すごくない?すごくない?すげー!」と大絶叫していたという。また、長谷川はゴール前で上手く相手DFの裏を取ってフリーになった浜野の動きを「マイカはフォワードの動き出し。ユイたちにはできない」と絶賛。「できないよね?」と北川に話を振って笑いを誘った。
当の浜野は、「中にくるなと思ったんですが、ディフェンダーの前に入るのか後ろに入るのか迷っていて。相手が後ろを見たタイミングで、ミナさんなら前に出してくれるとなと思ったので、前に行きました」とゴールシーンを解説。ただ、田中は「クロスを上げるときは(浜野が)見えてなくて。でも、ここにきて!と思ったら、きてくれた。さすがー!」と後輩を称えた。
長谷川の「絶品ワンタッチパス」が肝に
さらに北川は、プレアシストになった長谷川のワンタッチパスをポイントに上げる。ペナルティーエリア手前にいた背番号14は、藤野から縦パスを引き出すと、正面を向きながらダイレクトで右前方に柔らかいパス。インサイドにしっかり当て、縦回転のかかった最高の精度とスピードのボールは、オーストラリアDF2人の間を見事に抜け、走り込んだ田中に完璧に繋がった。
受け手となった田中が「絶妙でした。足下すぎず、裏すぎず」と頷くと、長谷川も「でも、(田中の)動き出しが良かったよね」と、お互いに照れながらまさに“褒め合う会”に。さらに後方から見ていた長野も、「意思疎通してんなーって思ってた」と阿吽の呼吸を称えて和気藹々となった。
このシーンについて長谷川は、「とくに日本人選手は、周りの選手が次にどこに動きそうだなとか、予測がすごくできる」と解説。「アオバがボールを持った時に自分が右側に顔を出したので、その時点でタナピーは3人の動きの意識があったと思う。(ゴールに絡んだ)このメンバーだけじゃなくて、なでしこジャパンにいる選手たちはみんなこういう動きは意識していると思います」と続けた。
個々の技術や動き出しはもちろん、予測や連携力などなでしこジャパンのストロングポイントが上手く出たゴールだっただけに、ニルス・ニールセン監督も「エクセレント!」と叫ぶなど大絶賛だったとのこと。選手たちは「めっちゃ褒めてくれた」「お気に入りだと思う」「(その後の)ミーティングでも何度も出てきた」と振り返った。
4月6日のコロンビア戦でも、なでしこジャパンらしい超連携ゴールに期待したい。
(ABEMA/なでしこジャパン)