浦和のマチェイ・スコルジャ監督が4日、今季初の連勝、そしてアウェー初勝利を目指す福岡戦(6日・ベススタ)に向けて取材に応じた。今季は開幕から出遅れたが、前節の清水戦に勝利してここ4戦負けなし(2勝2分け)で、順位も11位まで浮上。しかしア…
浦和のマチェイ・スコルジャ監督が4日、今季初の連勝、そしてアウェー初勝利を目指す福岡戦(6日・ベススタ)に向けて取材に応じた。今季は開幕から出遅れたが、前節の清水戦に勝利してここ4戦負けなし(2勝2分け)で、順位も11位まで浮上。しかしアウェーでは1敗4分けと勝利がない。指揮官は「アビスパ戦は特別なチャンスだと思っています。ここで勝てば初の連勝になり、ターニングポイントになる。今日、チームに話した時も、そこを強調しました。この試合は、今シーズンで最も重要な試合になるかもしれない」と話した。
福岡は開幕3連敗の後、ここ5試合で4勝1分けと好調。スコルジャ監督は「個人としても質の高い組織的なチームです。戦術的にも非常に柔軟性があり、5バックと4バックをピッチのエリアによって使い分けたりもする」と警戒心を強めた。さらに「常に紺野選手に苦しめられている記憶があります。非常にいい選手ですけど、彼を抑えることができれば」と福岡MF紺野の名を挙げた。
清水戦はMF渡辺、サビオのゴールで2点を先取した後、チーム全体のラインが下がり、CKから1失点した。先制点時は高い位置からの守備をチャンスにつなげたが、その後は清水の右サイドを封じるために前半途中にプレスの掛け方を変更。左MF松尾を少し低い位置に下げる修正を行ったが、FWチアゴサンタナのポジションも低くなりすぎたことで、清水の右CBへのプレスがかからない状況も生まれた。特に後半は押し込まれ、CKを数多く与えることになったが「押し込まれた時のゾーン1(自陣の深い位置)の守備は非常によかった」と振り返った。
高い位置での守備の精度や、失点につながったミスなど課題は残るが、スコルジャ監督は「ひとつ言いたいことがあります」とチームに生まれた新たなアクションを称賛した。「失点後のチームのリアクションはよかったと思います。関根が選手たちを呼び、一度円陣を組んでから、再度モチベーションを上げて戦うことができました。そういう行動を取ることで、一体感を持ってしっかりゲームマネジメントしようという気持ちが生まれる。非常にいい出来事だった」。この試合は先発から外れ、途中出場したキャプテン関根を中心としたチームのまとまりをたたえた。勝利すればいよいよ上位進出も見えてくる福岡戦も、チームの一体感が鍵となることは間違いない。