「ベースボール・リファレンス」のWARで1位 メジャーリーグは米国開幕から約1週間が経過し、好不調の分かれるスタートとなっている。日本人選手ではドジャース・大谷翔平投手がサヨナラ弾含む3号、カブス・鈴木誠也外野手も直近4戦4本塁打で状態を上…

「ベースボール・リファレンス」のWARで1位

 メジャーリーグは米国開幕から約1週間が経過し、好不調の分かれるスタートとなっている。日本人選手ではドジャース・大谷翔平投手がサヨナラ弾含む3号、カブス・鈴木誠也外野手も直近4戦4本塁打で状態を上げているが、“メジャートップ”に君臨する投手がいる。カブスの今永昇太投手だ。

 今永はメジャー1年目の昨季はリーグ3位の15勝、防御率2.91をマーク。オールスターに選ばれ、新人王投票4位、サイ・ヤング賞投票5位に入るなど大活躍を見せた。今季は開幕投手に抜擢され、3月18日のドジャース戦では4回無安打無失点、さらに30日(日本時間31日)のダイヤモンドバックス戦は7回1失点で今季初勝利をあげ、2試合で防御率は0.82となっている。

 いまだ無失点の投手がいるため防御率はトップではない。1位になっているのが、勝利貢献度「WAR」だ。米データサイト「ベースボール・リファレンス」は開幕約1週間が経った段階でWARが集計されはじめ、3日(同4日)時点で今永はWAR0.9。同僚で4本塁打&OPS1.228のカイル・タッカー外野手(0.8)、大谷(0.6)を抑えて堂々の1位だ。

 今永自身もデータに精通しており、勝利よりも内容を重視してきた。今春のキャンプでは地元放送局のインタビューに登場し、「昨季は自分自身の期待を超える成績だったか?」と問われると「振り返ってWARを比較してみると、自分は3.0。それに対し、たとえば山本(由伸)は2.8。僕よりイニング数は少ないのに、WARは自分とほぼ同じになっている。そして、ポール・スキーンズとかを見れば、すごい数字をたたき出している」と発言していた。

 自身が重視する指標で快調な滑り出しとなった今季。カブスのエースはどんな成績を残すだろうか。(Full-Count編集部)