今永はカブスの軸として欠かせぬ存在だ(C)Getty Images カブスの今永昇太は現地時間3月29日(日本時間30日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦で今季初勝利を記録した。7回を投げ打者26人に対し被安打3、失点1と見事なピッチングを…
今永はカブスの軸として欠かせぬ存在だ(C)Getty Images
カブスの今永昇太は現地時間3月29日(日本時間30日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦で今季初勝利を記録した。7回を投げ打者26人に対し被安打3、失点1と見事なピッチングを披露しており、開幕投手も務めたメジャー2シーズン目への期待がさらに膨らむパフォーマンスを披露した。
東京ドームでのドジャース戦でも4イニングをノーヒットに抑え無失点、そして2度目の先発となったダイヤモンドバックス戦でもわずか1失点と、昨年同様、クオリティの高さを維持している今永。加入2年目にして、カブス投手陣のエースにも位置付けられている今季、開幕からの2度の登板内容により現地メディアの評価も高まる一方だ。
米スポーツサイト『Sports Illustrated』では4月1日、今永を「現時点でのMLBで最も優れた日本人投手」と称賛し、ここまでの活躍を振り返っている。
同メディアは、「31歳の左腕はすでに今季2試合に登板し、どちらの試合でも圧倒的な投球を見せた。現在の成績は防御率0.82、WHIP0.82、ERA+ 544という驚異的な数字を記録している」と指摘。さらに、「奪三振率(9イニングあたり4.9奪三振)は特筆すべきものではないが、11イニングで被安打わずか3本という圧倒的な内容だ。四球率(9イニングあたり4.9四球)がやや高めなのは気になるものの、この数字が改善されればさらに評価が高まるだろう」などと分析する。
また、「MLB移籍時には『安定した投手にはなれるだろう』との期待があったが、エース級の存在にまでなろうとしているのは予想外だった」と賛辞を続け、コントロールの精度を強調しながら、「(昨季より)MLBで31試合を投げてもなお打者が攻略の糸口をつかめていないことを考えれば、彼が引き続き十分通用することは間違いない」と見通している。
その上で、日本人投手では「唯一、比較できる存在」としてドジャースの山本由伸を挙げ、各指標を比べ、「数字的にはイマナガがやや上回っている」と主張。加えて、今後メジャーへの適応が予想される佐々木朗希、さらにマウンド復帰予定の大谷翔平といった名前も並べ、「この議論はより混迷を極めるだろう。しかし現時点では、イマナガがMLB最高の日本人投手であることに異論の余地はない」と結論付けている。
もちろん、今永はメジャー全体でも群を抜く安定感を誇っていると言えるだろう。今季もすでに、日本人サウスポーの快進撃が人々の関心を惹きつけている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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