◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 初日(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)16番(パー5)のバーディパットを沈めて勝利を決めると、西郷真央は小さくこぶ…

西郷真央は初出場のマッチプレーで白星スタート

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 初日(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6765yd(パー72)

16番(パー5)のバーディパットを沈めて勝利を決めると、西郷真央は小さくこぶしを握った。続く17番は池が絡み、大きく打ち下ろすパー3。「あれでバーディを逃して、ショートホールでもしボギーとかたたいていたら、最終ホールまで持ち込まれていた。決めきれて良かったです」。アンドレア・リーを3&2(2ホール残して3アップ)で破るスタートにうなずいた。

高校生の時にマッチプレーの経験はあるといっても、「ホント初めてみたいな感覚。2回目というよりは、ほぼ初めてって感じです」と話す。普段の試合のように、同伴競技者のバーディに声をかけるようなフレンドリーな雰囲気は全くなく、「(相手が)結構ピリピリしていた。とにかく自分に集中する大会なんだと、これはこれでいい勉強になりました」

アンドレア・リー(左)に競り勝った

違いに驚きつつ、手堅い戦いぶりが光った。午後0時15分のティオフで、朝から吹き荒れた風はスタートホールが最も強かったという。その1番をきっちりパーで滑り出して先手を取った。「彼女(リー)に取られたホールも、いいバーディを決められたとか、自分が外してパーとか、しょうがない取られ方が多かった」。一進一退の前半から、自滅で相手を楽にする場面はなかったと振り返る。

ティショットの状態が良くないと感じると、ティイングエリアが前に出ているホールでは1Wを握らず、「スイングを整える」時間に使うしたたかさを発揮。徐々に許容範囲へ収まるようになり、16番のドライバーショットも「当たった場所はメチャクチャ悪かった」と言いながらフェアウェイに運ぶことができた。

ティショットをマッチの中で立て直した

マッチプレーならではの駆け引きについて「もう、楽しむ余裕がなかった」と笑ったが、上々の滑り出し。「コースが難しいのでガツガツ行くよりは、きょうと変わらずにしっかりマネジメントをして、パーセーブを続けていくスタイルで頑張りたい」と勝ち切る手応えをつかんだ。(ネバダ州ラスベガス/亀山泰宏)