「ウエスタン、阪神3-5くふうハヤテ」(28日、日鉄鋼板SGLスタジアム) バットを折りながらも執念で左翼前まで運んだ。代打で起用された阪神ドラフト5位・佐野大陽内野手(23)=日本海L富山=が劇的な適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。…
「ウエスタン、阪神3-5くふうハヤテ」(28日、日鉄鋼板SGLスタジアム)
バットを折りながらも執念で左翼前まで運んだ。代打で起用された阪神ドラフト5位・佐野大陽内野手(23)=日本海L富山=が劇的な適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
1点を追う九回2死二、三塁。一打サヨナラの絶好の機会に代打で呼ばれると、場内は大声援に包まれた。ファンの声援は「聞こえました」と虎党の期待をバットに乗せる。田中が投じた外角フォークにうまく反応。すくい上げるように振り切ると、打球は遊撃の頭を越え、同点適時打となった。「芯を外された」と話したように決して会心の当たりではなかったが、執念は結実した。
「一日一日、キャンプから意識していることやコーチに教わったことが体現できている」
初めての春季キャンプを経て、ウエスタン開幕後も規定未達ながら、打率は・381と好調を維持。27日のウエスタン・オリックス戦で公式戦プロ初打点となる適時打をマークしており、2戦連続打点。打席でのしぶとい活躍が光る。「目標の開幕1軍はかなわなかった。1日でも早く1軍に行くためにチームの勝利に貢献したい」。若き内野手は次なる目標に向かいバットを振り続ける。