3月26日、第97回選抜高校野球大会の準々決勝4試合が開催された。連覇を狙う健大高崎(群馬)や初出場の浦和実(埼玉)など、ベスト4進出校が出揃った。健大高崎(群馬)史上4校目の春連覇狙う明徳義塾(高知)との1回戦、敦賀気比(福井)との2回戦…

3月26日、第97回選抜高校野球大会の準々決勝4試合が開催された。連覇を狙う健大高崎(群馬)や初出場の浦和実(埼玉)など、ベスト4進出校が出揃った。

健大高崎(群馬)

史上4校目の春連覇狙う

明徳義塾(高知)との1回戦、敦賀気比(福井)との2回戦では、左腕・下重賢慎が130球超の熱投。準々決勝の花巻東(岩手)戦では山田遼太、島田大翔と最小失点で繋ぎ、最後は“怪物”石垣元気が大会史上最速となる155キロを連発。ここまで分厚い投手層を見せつけている。

2番・加藤大成が、ここまで5割を超える打率をマークするなど、上位打線も機能。秋の関東大会決勝で敗れた横浜(神奈川)相手に、状態は上向きだ。

横浜(神奈川)

神宮大会王者が19年ぶり頂点へ

エース・奥村頼人はここまで投打でチームを牽引。市和歌山(和歌山)との1回戦では3安打1打点、沖縄商学(沖縄)との2回戦でも2打点を記録するなど、4番打者としても存在感を放っている。

3番に座る阿部葉太は2回戦で先制スリーランを放つなど、奥村とともに打線の軸として躍動。投打の軸を揃え接戦での強さを見せる秋の王者が、関東大会決勝の再現をしてみせるか。

智弁和歌山(和歌山)

唯一の近畿勢が伝統の強打で魅せるか

関東勢3校に対する唯一の近畿勢、智弁和歌山はここまでの3試合で44安打を記録。一方で13犠打と小技も絡め、22得点と高い攻撃力を見せている。

投手陣はここまで3試合のうち零封が2試合。全試合で先発登板した渡邉颯人がテンポよく打たせて取り、試合を作っている。快進撃を見せる初出場校相手に、磐石の試合運びで伝統の強さを見せつけたい。

浦和実(埼玉)

初出場で"旋風"巻き起こす

“浦実旋風”の中心となるのが、変則左腕・石戸颯汰だ。直球は120キロ台ながら、今大会3試合は18イニング連続無失点と無双状態。強打を誇る伝統校も抑え込むことができるか。

3試合はいずれも集中打が目立ち、ここまでチーム得点はトップ。4番に座る三島陽之介は3試合全てで打点を記録しており、打率5割超の2番・佐々木悠里とともに打線を牽引している。

さらに、ここまで失策は1。「ミラクル」と言われる快進撃は堅実な守備で支えてきた。勢いそのままに、一気に頂点へと駆け上がれるか。