今週は、大阪杯へ向けた重要な前哨戦、第61回金鯱賞(GII、芝2000m)が中京競馬場で行われる。今年は、レース3連覇を…

今週は、大阪杯へ向けた重要な前哨戦、第61回金鯱賞(GII、芝2000m)が中京競馬場で行われる。

今年は、レース3連覇を狙うプログノーシスをはじめ、暮れの中日新聞杯を制したデシエルト、昨年の天皇賞・秋3着ホウオウビスケッツや、ローズS覇者クイーンズウォーク、チャレンジCを制したラヴェルなど、中距離戦線の多彩なメンバーが集結し、激しい戦いが期待される。

そんな中、2連覇中のプログノーシスが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■ヤマカツエースと重なる数々の不安要素

2003~05年にタップダンスシチーが3連覇を達成して以来、史上2頭目の金鯱賞3連覇を狙うプログノーシス。昨年はクイーンエリザベスII世Cやコックスプレートで、ともに2着。海外のGIで世界の強豪を相手に好戦するなど、充実の一年を過ごした。今年こそ悲願のGI制覇へ向けて、得意舞台から始動するわけだが、果たしてすんなり勝てるだろうか。

前走の有馬記念は、自身初の掲示板外となる11着に大敗。出遅れてリズムに乗れなかったり、適正距離ではなかった点など、情状酌量の余地はあるが、少々負けすぎ。金鯱賞の施行時期がこの時期に移った2017年以降(過去8回)、前走有馬記念組は【3.0.1.9】で、最も勝ち馬を輩出している主要ステップ。しかし勝った3頭は、いずれも有馬記念で4着以内に好走していた馬。一方、10着以下に大敗していた馬は【0.0.0.7】と、金鯱賞では振るわない。この点、プログノーシスにとっては歓迎できない材料だ。

明けて7歳という年齢も引っかかる。過去8年、7歳馬の成績は【0.0.0.9】で、一度も馬券圏内に絡んでいない。タップダンスシチーは、6~8歳時に3連覇を果たしているが、GI馬という金看板を持ち合わせていた。GI未勝利の高齢馬だけに、過度な期待はかけにくく、信頼は落ちる。

また、同馬の勝ち鞍7勝は、すべて川田騎手とのコンビで挙げたもので、今回、初めて西村淳騎手が騎乗する点も気になる材料。金鯱賞では2021年にギベオンで大穴を開けていたり、関西の若手で勢いに乗っている鞍上だが、中京芝2000mでは、逃げ先行で好結果を残す騎乗スタイル。後方から決め手を活かすのが、プログノーシスの好走パターンで、果たして鞍上が上手くエスコートできるだろうか。

他の重賞で3連覇を果たしたのは、2015年~17年ステイヤーズSのアルバートが最後で、同重賞の3連覇はやはり容易ではない記録。金鯱賞では2016、17年連覇のヤマカツエースにチャンスがあったが、18年は4着に敗れた。そのヤマカツエースも前走有馬記念10着。今回のプログノーシスも期待は高まるが、7歳という高齢や前走大敗、テン乗りの鞍上と、昨年までとは状況が一変しており、信頼度は高くない。ゆえに、妙味を考慮すると、今回は思い切って「消し」でいってみたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。