サッカーJ2のモンテディオ山形は9日、NDソフトスタジアム山形(天童市)でホーム開幕戦に臨み、ブラウブリッツ秋田に4―…
サッカーJ2のモンテディオ山形は9日、NDソフトスタジアム山形(天童市)でホーム開幕戦に臨み、ブラウブリッツ秋田に4―2で勝利し、今季初白星を挙げた。
昨季はリーグ戦終盤を9連勝で締めくくり、J1昇格プレーオフに進出したモンテディオ。ファジアーノ岡山に敗れて昇格を逃し、今季こその期待がかかる中で、一転して開幕からアウェーで3連敗と苦しんだ。迎えたホーム初戦。サポーターら約1万5700人がスタンドを埋め尽くし、熱い声援で力を送った。
試合開始から積極的に攻め込み、前半12分にMF土居聖真選手、同14分にFWディサロ選手が立て続けにゴールを奪った。同30分に失点するも試合を優位に進め、2―1で前半を折り返した。
後半も勢いは衰えず、DF岡本一真選手が3点目を挙げ、その後の失点で1点差に迫られたが、途中出場のFW高橋潤哉選手がダメ押しとなる4点目を挙げて、追いすがる秋田を突き放した。
渡辺晋監督は試合後の会見で「開幕から3連敗とつまずき、相当なダメージを受けて山形に帰ってきたが、久しぶりに帰ってこられて、ホームはやはり特別な空間だと感じた」と感謝した。
試合前、選手たちに「今日は俺たちにとっての再出発だ」という話をしてピッチに送り出したという。声援を背に選手たちが躍動し「ようやくいろんな形で歯車がかみ合って動き出した感じがする」と手応えをつかむ。
その一方、「2失点は猛省しないといけない。勝ったからOKではない。修正すべき点は修正し、しっかりと前を向いて次のゲームに向かいたい。これまで失った勝ち点はこれからのゲームですべて取り返していく」と巻き返しを誓った。(安斎耕一)