<大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館西十両11枚目の剣翔(34=追手風)が、古傷の左膝を痛めたとみられる相…

<大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西十両11枚目の剣翔(34=追手風)が、古傷の左膝を痛めたとみられる相撲で千秋楽を落とした。わずか2秒23。時間ではなく、その珍しい決着に場内は騒然となった。

西十両2枚目の輝(31=高田川)との一番。立ち合いで上半身を起こされた際、かつて何度も大けがを負ってきた左膝1本で200キロを支えた形になり、瞬時に踏ん張ることをやめた。激痛が走ったのか、力を抜き、自ら背を向け、土俵を割った。

観客から「あああああ」の声が漏れ、ざわめく中、膝に手をついた剣翔は動けない。二字口に戻って一礼しようとしたものの、そこまでも動くことができず、再び前かがみに。靱帯(じんたい)や半月板を痛めた後、サポーターを欠かせない左膝を気にして、最後は呼び出し、駆けつけた職員に支えられて降りた。

そのまま車いすに乗り、後ろ向きのまま退場を余儀なくされた。ここで、輝に勝ち名乗り。「ただいまの決まり手は送り出し、送り出して、輝きの勝ち」のアナウンスが静かに響いた。ともに6勝9敗で初場所を終えた。

剣翔は今場所3日目、東十両13枚目の英乃海(36=木瀬)を寄り切り、初勝利を挙げた。新婦への初白星だった。初日の場所入り前に、妻の祐華さん(29)と東京・墨田区役所に婚姻届を提出。航空会社の客室乗務員を務める愛妻がジャカルタへ飛んでいた中、記念の1勝をインドネシアに届けて話題になっていた。

2人は今月9日、そろって埼玉県内の部屋で会見。剣翔が「給料3カ月分」というハリー・ウィンストンの婚約指輪でプロポーズしたことを報告した。6月6日に都内で挙式・披露宴を予定しており「下に落ちたら引退する。1月、3月と(十両に)残れば(関取として)できるんで、勝ち越さないと」と意気込んでいただけに、状態が心配される。