◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(9日)◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)岩井千怜の勢…

「パーフェクト」と自画自賛した16番のスーパーショット

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(9日)◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)

岩井千怜の勢いは後半16番パー3でピークに達した。右からのフォローを感じ、195yd先の右奥目のピンへ。5Iのショットはフロントエッジを越えた3yd地点にキャリー、フックラインを描いてカップ寸前を通過し、30cmで止まった。

「ピンよりちょっと右に出して、風に乗せて…。何回打ってもあれほど(の結果)はないと思うようなショット。パーフェクトでした」

もう少しでエースのOKバーディ。同じ最終組の菅楓華がボギーを打ち、残り2ホールで4打差。後続と2打差にして「本当に大きかった」というターニングポイントの14番から、さらに加速した。優勝を「確信しました」と笑顔で振り返った。

2度目の同一大会連覇は新たな財産になる

菅と1打差2位で迎えた最終日。過去7勝のうち6度は首位、首位タイからの逃げ切り。逆転は4打差を追いつき、姉の明愛、山下美夢有との3人プレーオフを制した2023年「RKB×松島三井レディス」だけだった。前半は同組の菅、申ジエ(韓国)としのぎを削り、サンデーバックナインの「31」で勝負を決めた。

「今回は今までの優勝とはちょっと違います。ああいう競り合いから(抜け出したの)は、なかった。新しい経験というか、財産になると思います」と声を弾ませた。

姉の明愛と恒例のVハグ

正直にいえば、悔しさはある。出場権があった同週の米ツアー「ブルーベイLPGA」(中国)にエントリーミス。その“代わり”として、姉とともに国内開幕戦に出場した。米ツアー参戦1年目の序盤戦は、来季シード争いも見据えてポイントを重ねたいところ。「どういうマインドでこの大会を迎えれば…と思ってました」とこぼす。2023、24年「RKB×松島三井レディス」に続く2度目の同一大会連覇、通算8勝目は揺れる心を抑え、集中した結果でもあった。

初コンビのマーク・ウォリントンキャディとの歓喜

しかし、あらためて強さを印象付けたのも事実だ。初優勝の22年「NEC軽井沢72」からの4シーズン連続優勝を達成。継続中の選手では小祝さくら(19年から5季)、山下美夢有(20―21年から4季)に次ぐ3人目だけに胸を張れる。「ここがゴールじゃない。優勝した時はいつもそう思っています」と言い「米ツアーでもシードをとりたいし、優勝もしたいですから」。次戦は21日開幕の「Vポイント×SMBCレディス」(千葉・紫CCすみれコース)。悔しさを胸に最高の結果を残し、岩井の心が晴れやかになった。(那覇市/加藤裕一)