中央競馬初の女性トレーナー、前川恭子調教師(47)が9日、阪神競馬第7レースに管理馬を初めて出走させ、9頭立ての8着と…
中央競馬初の女性トレーナー、前川恭子調教師(47)が9日、阪神競馬第7レースに管理馬を初めて出走させ、9頭立ての8着となった。
調教師としての初陣は芝の2000メートル戦。女性ジョッキーの永島まなみ騎手を起用し、平地の芝レースは未経験のテクネチウム(牡(おす)4歳)を送り出した。
勝負どころの4コーナーで後れを取って最後方まで後退したが、最後の直線で一つ順位を上げてゴールした。
レースを終えた前川調教師は「まずは(馬が)無事に帰ってきてくれて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、「(初出走は)やっぱり感慨深いものがあります」。永島騎手は「馬は一生懸命走ってくれた。(前川厩舎(きゅうしゃ)の)初出走を任せてもらって感謝している」と話した。
前川調教師は2023年12月、調教師免許の試験に5度目の挑戦で合格。約1年間の研修を経て、今月5日に栗東トレーニング・センター(滋賀県栗東市)に自身の厩舎を構えた。
30日の高松宮記念(中京競馬場)に管理馬を出走させる方針で、開業早々にGIの大舞台へ挑むことになる。(松本龍三郎)