今春も毎日淡々と練習を重ねるフリーマン。(C)Getty Images ドジャースが常勝軍団たる所以が垣間見えるスピーチだった。 現地時間2月16日、春季キャンプの真っただ中にあるドジャースは、公式X上にクラブハウスで行われたミーティングの…

 

今春も毎日淡々と練習を重ねるフリーマン。(C)Getty Images

 

 ドジャースが常勝軍団たる所以が垣間見えるスピーチだった。

 現地時間2月16日、春季キャンプの真っただ中にあるドジャースは、公式X上にクラブハウスで行われたミーティングの様子を公開。その中でナインに向け、熱い言葉で発破をかける主砲フレディ・フリーマンのスピーチシーンも収められた。

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 2020年にナショナル・リーグMVPに輝いた35歳のベテランは、どこまでも勝利に貪欲だ。どこか緊張感も漂うクラブハウス内で大谷翔平や佐々木朗希、ムーキー・ベッツらナインの前に立ったフリーマンは「これは繰り返し伝えたい。自分はプロ野球選手になってから、毎晩眠るとき、その日もっと上手くなるために全力を尽くしたかどうかを考える。長い間そうしてきた」と切り出し、「ムーキーは3つのタイトルを獲得していて、僕は2つ。ここにいる選手の多くは2つのタイトル(ワールドシリーズ優勝)を経験していると思うけど、もっと勝ちたいんだ」と続けた。

 昨シーズンは、終盤の9月末に負った右足首をねん挫に加え、肋骨も骨折。文字通り満身創痍の状態でポストシーズンを戦い抜いた。ナインをも驚かせる気迫を見せたフリーマンは、ドジャース移籍5年目となる今年も「とにかく勝って、勝ち続けたい」と強調する。

「このユニフォームを着て、勝ち続ける。それが野球の真髄であり、それこそがドジャースだ。そして、毎日このクラブハウスに入るときにこのユニフォームを着ることができるようにする。このユニフォームを着るのは特別なことだ。

 僕らは朝7時にここに来て、準備をしようとしている。本当に頑張っている。勝てば、最後には、そうしたすべてが報われる。僕らが昨シーズンにリングをはめるために多くのことを経験したように。最後には報われると約束する」

 最後に「監督が言っていたように、この1年を自分にとって意味のあるものにしよう。そうすれば、最後には全てがわかる」と結んだフリーマン。こうした勝利への飽くなき欲求を持つベテランがいるからこそ、ドジャースは勝ち続けられるのだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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