ローソンの経験値の低さは不安要素のひとつだ(C)Getty Images 今季、レッドブルは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンが新たに迎えた。F1キャリア僅か11戦であるローソンを起用するという首脳陣の決断は物…

ローソンの経験値の低さは不安要素のひとつだ(C)Getty Images

 今季、レッドブルは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンが新たに迎えた。F1キャリア僅か11戦であるローソンを起用するという首脳陣の決断は物議を醸し、チームの新シーズンでの戦いを危惧する声も伝えられている。

【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像

 コンストラクターズ王座返り咲きを目指すレッドブルで、初めてフルシーズンを戦う23歳のスキルは開幕が近づく現在も議論の的となっている中、英メディア『PLANET F1』では、かつてフェラーリやマクラーレンなどで活躍したゲルハルト・ベルガー氏の見解を伝えている。

 現役時、1990年代までに通算10勝を記録しトップドライバーとして名を馳せたベルガー氏は、引退後、レッドブルグループの活動にも携わった経験も持つ。2月15日の『PLANET F1』のトピックにおいて、前年から話題となっていたレッドブルのセカンドシートについてベルガー氏が語ったコメントを紹介。昨季まで在籍したセルジオ・ペレスの後任として、チームがカルロス・サインツ(ウイリアムズ)と交渉していた時期もあったとして、「私なら迷わずカルロス・サインツを選んでいた」とベルガー氏は語ったという。

 その上で、「とはいえ、ローソンをマックスの隣に置くという決断が悪いとは思わない。ただ、彼にとっては、まずトロ・ロッソ(現レーシング・ブルズ)で経験を積む方が良かったかもしれない」と意見を並べている。

 また、ベルガー氏がドイツツーリングカー選手権(DTM)の責任者を務めていた際での、同カテゴリーに参戦していたローソンの走りも振り返っており、「私はDTM時代からローソンを気に入っていた。彼は(アレクサンダー)アルボンよりも速く、アグレッシブな走りを見せていた」と述べており、「だからこそ、当時私はヘルムート(マルコ)に『彼をチェックしてみるべきだ』と勧めたんだ」とレッドブル首脳とのエピソードを明かしている。

 現時点でのローソンの経験の少なさなども指摘するベルガー氏だが、今回のトピックでは、「フェルスタッペンとローソンのコンビは、良い組み合わせになると思うよ」とのコメントも綴られている。

 レッドブルのステアリングを握り、そのポテンシャルがどのような結果を生むかはシーズンの幕開けとともに明らかとなるだろう。そしてもちろん、ベルガー氏と同じく、ローソンの飛躍に期待を寄せる声も少なくないはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】角田裕毅、2026年はキャデラック入りも選択肢か 他候補より優位との見解も「市場価値ではボッタスを上回っている」

【関連記事】レーシングブルズの鍵を握る角田裕毅 米メディアは高く評価するも“堅実さ”が重要と指摘「目標は7位争いに持ち込むこと」

【関連記事】角田裕毅がリザーブ就任へ チャンスを与えなかったレッドブルが翻意した背景とは