プロ3年目、松尾の1軍舞台の活躍も期待されている(C)産経新聞社 昨年の日本一チーム、DeNAが圧巻の打撃を見せた。 12日に中日2軍と行われた練習試合(読谷)。「1番・右翼」で先発出場した度会隆輝は中日先発左腕、福田幸之介の初球を振り抜く…

プロ3年目、松尾の1軍舞台の活躍も期待されている(C)産経新聞社

 昨年の日本一チーム、DeNAが圧巻の打撃を見せた。

 12日に中日2軍と行われた練習試合(読谷)。「1番・右翼」で先発出場した度会隆輝は中日先発左腕、福田幸之介の初球を振り抜くと、左翼ポール席へ飛び込む先頭打者アーチをかけた。

【動画】これはエグイ!DeNAドラ1ルーキー、度会が放った開幕戦アーチの場面

 さらに勢いは止まらない。続く「2番・遊撃」で出場した森敬斗も右越えソロを放つと球場内のどよめきは止まらず。

 しめくくりは「3番・DH」で先発出場した松尾汐恩が初球の直球を捉え、豪快な左越えソロを放ち、圧巻の3者連続弾をコンプリート。ドラフト1位の3選手がそろってアーチをかけ、改めてチームの持ち味である、破壊力をアピールしてみせた。
 
 それぞれの選手への期待値も高まる中、1軍舞台のさらなる活躍が待たれているのは、プロ3年目シーズンを迎える松尾にもある。

 大阪桐蔭時代は甲子園通算5本塁打と鳴り物入りでDeNAに入団。昨年はプロ初出場とステップを踏んでいる。

 また昨年、リーグ3位から26年ぶりに日本一を達成したDeNAにとって今季は熾烈な正捕手争いが予想されている。

 昨年、主戦として最も多く先発出場したのは山本祐大でキャリアハイの108試合に出場、打率.291をマークした。エース左腕の東克樹とのバッテリーでも知られ、「打てる捕手」としても存在感を示した。9月に右手首付近を骨折し、離脱した際にはチームに衝撃が走った。

 一方、山本離脱後、特にポストシーズンにおいて存在感を示したのは戸柱恭孝だった。CSでは阪神とのCSファーストS第2戦から7試合連続先発出場、全試合で安打を放ち、1本塁打6打点をマーク。CSのMVPにも輝いた。

 ベテラン捕手の伊藤光は39試合に出場、打率.205、1本塁打、14打点に終わったが、今季は23年シーズンに主にバッテリーを組んだトレバー・バウアーが2季ぶりに合流。女房役として存在感が高まるとも見られている。

 捕手というポジションは育成に時間がかかり、とにかく1軍舞台で経験を積むしかない。松尾は昨季、1軍デビューを果たし、27試合に出場し、打率.211、1打点。日本シリーズの初打席で左翼線に二塁打を放つなど片鱗を見せた。

 今回の圧巻のアーチにはSNS上でもファンの間から「松尾マジで使いたい」「えぐい」「未来明るすぎ」など、反響が拡がっている。 

 チームにとってもリーグ1位からの日本一と完全Vを狙うシーズンで若き捕手の奮闘を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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