プロスト氏は「彼は偉大なチャンピオンだ」とフェルスタッペンに最高の賛辞を贈った(C)Getty Images 2025年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5度目のドライバーズタイトル獲得に挑む。昨季まで4連覇を果たすなど圧倒的なパフ…

プロスト氏は「彼は偉大なチャンピオンだ」とフェルスタッペンに最高の賛辞を贈った(C)Getty Images
2025年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5度目のドライバーズタイトル獲得に挑む。昨季まで4連覇を果たすなど圧倒的なパフォーマンスを残してきており、27歳にしてこれまで幾度となく、歴代のチャンピオンとの比較なども行われてきている。
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そして、フェルスタッペンと同回数の王座戴冠実績を持つアラン・プロスト氏からも、現代の“絶対王者”の印象について語られており、英メディア『F1 OVERSTEER』により伝えられている。
フランス出身のプロスト氏は1980年代から90年代にかけ、マクラーレン、ウイリアムズで4度のワールドチャンピオンに輝いた。通算51勝をマークし、ドライバー生活の中盤以降は、レース展開を分析しながらポジションを上げていくというクレバーな走りに徹し、その冷静さから「プロフェッサー」の異名でも呼ばれることとなった。
2月10日の『F1 OVERSTEER』のトピックの中では、プロスト氏が自身とタイトル獲得数が並んだフェルスタッペンに対する想いとして、「彼のようなドライバーにとって、それは当然のことだ。デビュー当初から特別なものを持っていることは明らかだったし、彼は偉大なチャンピオンだ」と語ったコメントが紹介されている。
さらに、「これまでの成績を見ても、彼が最高のドライバーであることは疑いようがない。だから、彼と4つのタイトルで並ぶことに何の問題もないよ。むしろ、彼が私の記録を超えていくことは間違いないし、それはこれから数年のうちに実現するだろう」として、フェルスタッペンの実力を評している。
また、プロスト氏の言葉では、往年の名ドライバーの名前も発せられており、「私は基本的に過去と現在のドライバーを比較したくない。でも、マックスはニキ・ラウダに似ている」などと述べたという。
1980年代までにワールドタイトルを3度獲得し、1984年にはマクラーレンでコンビを組みプロスト氏が多大な影響を受けたとも伝えられているラウダ氏。F1の歴史に刻まれる王者に、フェルスタッペンの言動や振る舞いが似ているとプロスト氏は語っている。
今回のトピックにおいては、プロスト氏からのフェルスタッペンへのさまざまな評価が綴られており、その言葉からは、現役ドライバーの中でもフェルスタッペンが突出した存在であるという意味が感じ取れる。そして、偉大なるOBからも実力を認められている現チャンピオンは新シーズン、また1つ新たな高みを目指す戦いに臨むことになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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