◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前(28日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)シーズンオフを振り返れば、少し苦笑いが漏れる。古江彩佳は「今までで一番、忙しかっ…
◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前(28日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)
シーズンオフを振り返れば、少し苦笑いが漏れる。古江彩佳は「今までで一番、忙しかった。練習できなかったなって感じはあります」と言った。
昨年7月「エビアン選手権」でメジャー初制覇。涙のビッグタイトルだけで終わらず、シーズン平均ストローク1位の証しである「ベアトロフィ」に日本勢として初めて輝いた。大活躍だったからこそ、とにかく忙しい。“仕事”としてコンペでゴルフをする機会もあったが、12月に地元神戸で自分の練習に充てられたのは「週に1、2回できたらいいくらい」だった。
2025年に向けて「いい切り替えになりました」と振り返ったのは、歌手・浜崎あゆみさんのカウントダウンライブ。大ファンの歌姫とともに新たな年を迎え、そこから3年連続の出場となる開幕戦へ少しずつ準備を進めてきた。
昨年はいきなり首位で飛び出すなど4位に入った。十分に知っているレイクノナG&CCに対しても、27日(月)からの練習ラウンドは当たり前のように連日18ホールを回って情報のアップデートに余念がない。
今シーズンの目標は「“維持”できたらベスト」と話すが、キャリア最高の一年を過ごした直後の目標は決して簡単なことではない。前半戦のうちに勝つこと、米本土で勝つこと、再びメジャーで勝つこと…。自ら設定したターゲットをクリアできれば、2年連続のベアトロフィにもつながっていくはず。「最終的には欲しいというか、目指すところではあるのかな」とうなずく。
2シーズン以上連続でベアトロフィに輝いたのは、過去12人(15例)。意外と多い?と思うなかれ、達成者にはレジェンドがズラリ。12人のうち米ツアー通算13勝のステーシー・ルイス以外は、20勝を超える面々だ。88勝のキャシー・ウィットワース、82勝のミッキー・ライト、72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)の上位3人、メジャー最多15勝のパティ・バーグ、元世界ランキング1位のロレーナ・オチョア(メキシコ)らが並ぶ。
壮大なチャレンジのスタートとなる開幕戦。優勝スコアが通算14アンダーだった昨年大会より、気温が上がってグリーンも軟らかくなっている印象があるという。「たぶん(前年より)スコアは伸びてくる。初日から大事に、アンダーは確実に出して頑張りたい」と見据えた。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)
<ベアトロフィ連続受賞>
受賞シーズン/選手名
1955-56/パティ・バーグ
1960-64/ミッキー・ライト
1965-67、69-72/キャシー・ウィットワース
1974-75、81-83/ジョアン・カーナー
1976-77/ジュディ・ランキン
1978-79/ナンシー・ロペス
1989-90/ベス・ダニエル
1995-96、2001-02/アニカ・ソレンスタム
1999-2000/カリー・ウェブ
2006-09/ロレーナ・オチョア
2013-14/ステーシー・ルイス
2021-22/リディア・コー