◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 事前情報(11日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)1月に発生した山火事の影響で「ザ・ジェネシス招待」は今年、ロサンゼルス近郊のリビエラCCから開催地を変更する…

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 事前情報(11日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
1月に発生した山火事の影響で「ザ・ジェネシス招待」は今年、ロサンゼルス近郊のリビエラCCから開催地を変更することを余儀なくされた。代替コースに選ばれたトリーパインズGCでは3週前に「ファーマーズインシュランスオープン」が行われたばかり。今週のフィールド72人のうち、両方の大会に出場する選手は29人いる。

ディフェンディングチャンピオンの松山英樹もそのひとり。「リビエラでできないことは残念ですけど仕方がない。被害に遭った方はゴルフを観る余裕はないでしょうし。場所が変わったのは正解」と理解を示しつつ、自身の4連戦の最初と最後が同じコースというのは、どうにも気分が乗らないらしい。
「飽きる…というのは言い過ぎかもしれないですけど、こんなにタフなコースで頻繁にやりたい人はあまりいないんじゃないですかね」。4日間の舞台となる7765ydのサウスコースはツアー屈指の距離を誇る。ファーマーズインシュランスオープンでの平均ストロークは今年、雨風の影響もあって「73.68」と高難度だった。今週も初日、2日目の予報は悪天候。「同じような天気で、しかも悪い状況でゴルフしたくないですよ。(ボールが)飛ばないし、風も強いし…」とテンションが上がりきらない。

大会はロサンゼルスでの開催を断念した後、代替地を探す上でギャラリースタンドなどの施設を再利用できることを条件にした。トリーパインズGCの他には、4週前に「ザ・アメリカンエキスプレス」をホストしたPGAウエストも候補に。正式決定前にその噂を耳にした松山は「(プレー経験のない)PGAウエストは一回、行ってみたいと思っていた」と言う。
ツアープロは本戦の4日間だけでなく、練習日やプロアマ戦も合わせると1大会につき6日間、7日間と同じコースをプレーする。仕事とはいえ、少々退屈…と感じるのも無理はなさそう。例え、大好きな「マスターズ」の会場オーガスタナショナルGCであっても、松山は2週間(2試合)ラウンドを続けるのは気分的に大変だとか。「半年くらい(期間が)空いていたら、天気もコンディションも違って面白いんじゃないですか」と考える。

25位で終えた前週「WMフェニックスオープン」の最終日、「(トリーパインズGCにまた)行きたくないです…」とこぼしつつ、翌10日には当地で練習を開始した。開幕2日前は3ホールだけ状態をチェックし、その前後にショットパットをしっかり調整。「ファーマーズのときと比べて、ラフの長さはそれほど変わらないけれど、密集している。立たせている感じで、ボールが埋まる。グリーンは軟らかくて、前回とイメージは違う」。モチベーションと、やるべき準備とは別の問題だった。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)