グランドスラム オブ カーリングの「マスターズ」でロコ・ソラーレ(Fujisawa)特有のコミュニケーションが話題だ。【映像】マイクが拾った謎の“ロコ語”(試合中の音声) そのシーンが見られたのは日本時間16日に行われたカナダのチーム・シ…

 グランドスラム オブ カーリングの「マスターズ」でロコ・ソラーレ(Fujisawa)特有のコミュニケーションが話題だ。

【映像】マイクが拾った謎の“ロコ語”(試合中の音声)

 そのシーンが見られたのは日本時間16日に行われたカナダのチーム・シュクリク(Skrlik)との第4エンド。相手のセカンドが投じたヒット&ロールのシューター(=投げた石)がコーナーガードの後ろに隠れたように見えた。スキップの藤澤がその石の位置を詳しく確認すべくブラシを持って近寄ると、次順に投じる鈴木夕湖が藤澤からの問いかけよりも早くハウスに向かって言った。

「ちょっきりー」

 諸説あるが、これは「ちょうど」「ぴったり」などを意味する北海道弁で、オール道産子のチームであるロコ・ソラーレのメンバーは日常的によく使う。ただし、続くショットで鈴木はこの相手の石をテイクアウトしていることから「ちょうどガードストーンに隠れた」というよりも「ちょうど見えている」という独自の解釈で使っているようだ。

 さらに同じ4エンドでは、自身の投げ順を迎えたサードの吉田知那美が「こっちからはね、ゴリゴリ通りそう」と発言。相手にとって自軍の石を狙うルートが存在することを、ハウスに立つ藤澤に伝える意図があったが、この「ゴリゴリ」は「容易に」「たくさん」などと意訳できそうだ。もちろんこれは北海道弁ではなく、チーム内だけで疎通できるニュアンスだろう。

 元ロコ・ソラーレでこの試合で解説を担当している石崎琴美さんは「ロコ特有の言葉は確かにある。解説の時に言っても視聴者には伝わらないので注意している」と語っていたことがあるが、各選手にピンマイクがついているため、今後も“ロコ語”をピックアップすることがありそうだ。心地よい音の響きからか、ABEMAのコメント欄でも「ちょっきりー」「ちょっきり」「ゴリゴリww」などとロコ語をリピートするコメントも散見した。


 「ちょっきり」は劇的な逆転勝利を飾った日本時間17日のチーム エイナーソン戦でも見られた。新たなロコ語が聞こえてくるか。予選を2勝2敗で終えたロコ・ソラーレはタイブレーク進出に望みを残しており、その進出可否は18日午前にも決まる見込みだ。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)