山崎颯一郎は昨年7登板、宇田川優希は13登板に終わった 2024年、オリックスの中継ぎ陣は、1年目から50試合登板&防御率0点台の古田島成龍投手や、鈴木博志投手、吉田輝星投手ら新加入の選手が台頭した。一方で、3連覇を果たした前年、主にブルペ…

山崎颯一郎は昨年7登板、宇田川優希は13登板に終わった

 2024年、オリックスの中継ぎ陣は、1年目から50試合登板&防御率0点台の古田島成龍投手や、鈴木博志投手、吉田輝星投手ら新加入の選手が台頭した。一方で、3連覇を果たした前年、主にブルペンを支えた投手たちは怪我や成績不振で離脱を余儀なくされた。2023年に35試合以上登板し、2年ぶりに勝ちパターン復帰を目指す5人の投手を紹介する。

〇山崎颯一郎:2023年は自己最多の53登板で、リーグ3位の27ホールド、防御率2.08を記録した。3連覇を決めた9月20日のロッテ戦では9回に登板して試合を締めた。2024年は上半身のコンディション不良の影響もあり、7登板に終わった。最速160キロ右腕の復活はチームに必須だろう。

〇阿部翔太:プロ2年目の2022年に44登板で防御率0.61をマーク。2023年も49試合に登板するなど、中継ぎの中心を担った。昨季は6月3日の登録抹消後、7月に左太もも裏を負傷。約4か月戦線を離れた。2025年は投手主将を務めることが決定。持ち味の強気の投球でチームを引っ張りたい。

〇宇田川優希:2020年育成ドラフト3位で入団し、2022年7月に支配下へ。同年に19登板で防御率0.81の好成績を残し、2023年はWBC日本代表メンバーに選出された。シーズンでも46試合に登板し、防御率1.77、プロ初セーブも記録した。しかし、昨年は度重なる故障に悩まされ、13登板にとどまった。今季は万全な状態でセットアッパー復帰を狙う。

2024年はキャリア最少の19登板…平野佳寿はNPB250セーブへあと1に迫る

〇平野佳寿:40歳右腕は、2021年に日本球界に復帰後もオリックスの守護神を担ってきた。2023年は42登板で防御率1.13。史上4人目の日米通算250セーブを達成した。昨季は5月22日に右肘の張りのため登録抹消となり、そのままシーズン終了。19年目にしてキャリア最少の12登板に終わった。2025年は700試合登板まであと3、1000奪三振まであと2、NPB通算250セーブまであと1に迫っており、2025年は記録達成にも期待がかかる。

〇小木田敦也:2年目の2023年に38登板で、防御率2.19とブレークした。昨季はシーズン序盤に右肘を負傷。前年を上回る8ホールドを挙げたものの、13登板に終わった。

 一方、2023年に32試合に登板した山田修義投手は、2024年も50登板とフル回転。昨年限りで現役を引退した比嘉幹貴投手(現1軍投手コーチ)も31試合に登板した。今季は、昨年まで投手コーチを務めていた岸田護監督が指揮を執る。3連覇を支えた中継ぎ陣が復活し、盤石な投手陣を形成できるか注目される。(「パ・リーグ インサイト」丹羽里歩子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)