「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は11日、東京都渋谷区の東京体育館で男女の準決勝が行われた。兵庫県代表で男子の市尼崎は、大会3連覇を狙う駿台学園(東京)と対…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は11日、東京都渋谷区の東京体育館で男女の準決勝が行われた。兵庫県代表で男子の市尼崎は、大会3連覇を狙う駿台学園(東京)と対戦し、力及ばずストレートで敗れた。4年ぶりに準決勝以降の舞台・センターコートでの試合に臨み、15年ぶりの決勝進出は逃した。

4年前の準決勝でフルセットで敗れた相手、駿台学園と因縁の対決となった。

第1セット、ハントラクル星夏(せな)(2年)を中心に攻撃を組み立てるが、連続して得点できない。守備も相手の強力な攻撃から得点を許す。終盤に主将の森脇新大(あらた)(3年)、腰の違和感で欠場が続いたエースの宇原光(3年)を投入するも流れは変わらない。第2セットは徐々に相手に順応したが、及ばずに連取された。

背水の陣となった第3セット。中盤にこの試合初めての3連続得点で同点に追いつく。吉田将大(2年)らの攻撃で迫ったが、王者の壁は高く、4年前のリベンジは果たせなかった。

準決勝以降の舞台・センターコートで最初で最後の試合となり、1得点を決めた宇原は「他のチームより高さがあり、経験も得た。頑張ってほしい」。今大会のチームを支えた下級生らに日本一の夢を託した。

市尼崎・藤原和典監督「相手の壁が高かった。(準々決勝までの)オレンジコートで成長し、ここまでたどり着けた。来年戻ってこられるよう頑張りたい」

市尼崎・森脇新大主将「やりたいことをやらせてもらえない試合。(コート1面で)観客全員に注目されるプレッシャーもあったが楽しさも感じられた」