「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は11日、東京都渋谷区の東京体育館で準決勝が行われた。府代表女子の金蘭会は、昨年の春高準優勝校で東京の下北沢成徳にフルセット…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として実施される第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞社など主催)は11日、東京都渋谷区の東京体育館で準決勝が行われた。府代表女子の金蘭会は、昨年の春高準優勝校で東京の下北沢成徳にフルセットの激戦の末、2-3で惜しくも敗れた。6年ぶりの決勝進出を逃し、昨夏のインターハイに続く高校〝2冠〟の夢は途絶えた。

2年ぶりの準決勝となった金蘭会は、昨年の春高準優勝校の下北沢成徳と東西の名門校対決に臨んだ。勝負は第5セットまでもつれ、主将の西村美波(3年)、大森咲愛(さえ)(3年)のダブルエースを軸に本来の実力を見せたが、相手の気迫に押され、涙をのんだ。

第1セットは一時8点のリードをつけられ、先取を許す。第2セットは一進一退の攻防の末、競り勝った。

第3セットは金蘭会らしさを発揮。両エースやこの日スタメンの平野シアラ(3年)、花岡明里(3年)の活躍で勝ち越した。

ただ第4~5セットは相手の気迫に押され、力尽きた。セッターの花岡千聡(3年)は「速攻がブロックされ、攻撃の範囲が狭まった」と涙を見せ、リベロの西川凜(3年)も「相手を止めきれなかった」。この日20点以上得点した大森は「日本一を目指しただけに悔しい」と唇をかんだ。

金蘭会・池条義則監督「先に2セットを取っただけに非常に悔しさが残る。第4セット以降ミスが出て相手を勢いづかせた。勝ちたいと思うとあかん」

金蘭会・西村美波主将「勝ち切りたかった。このメンバーで今までで一番楽しい試合ができたが、悔しい。自分がスパイクをもっと決めていれば勝てた」