スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、昨年男子テニスで世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)が禁止薬物クロステボルの検査で2度陽性反応を示していたものの無実となったことに対して、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が起こした控訴の審理を…
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、昨年男子テニスで世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)が禁止薬物クロステボルの検査で2度陽性反応を示していたものの無実となったことに対して、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が起こした控訴の審理を4月16日と17日に行うと発表した。
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昨年8月、国際テニス インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で実施された2度の検査で使用が禁止されている薬物のクロステボルがシナーから低濃度で検出されたと発表。
しかし、通常は禁止薬物が検出された時点で暫定的に出場停止処分となるものの、選手には異議を申し立て出場停止処分を解除する権利があり、シナーはこの申し立てを行い、その後の調査で意図せずして皮膚から体内に禁止薬物が取り込まれたことが認められた。
そして、シナーには過失や怠慢がなかったことが認められ、調査後に出場停止処分は下されなかった。
この決定に対して昨年10月にWADAがシナー、ITIA、国際テニス連盟(ITF)を相手に控訴。WADAはシナーに1~2年の出場停止処分を求めている。
そして今回、この控訴の審理が4月16日と17日に行われることが決定。審理はスイスのローザンヌで非公開で行われる予定。
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